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出会い

「失礼します...」


一言声をかけ、扉を開ける

もしかしたら、と思っていた


「誰?」


女の声がした

ここに来てやっと人の声を聞いた


「誰かいるのか」


部屋の中を見回しながら問いかける


「いるよ、こっち」


女が答えた方向へ向かう


「どこだ?」

「ここだよ」


近くで声はするが、姿が見えない


「からかってるの?」

「こっちの台詞だよそれは」


話が咬み合わない


「もしかして、見えてない?」


女が意味の分からない事を言う


「だって、目の前にいるのに目が合わないし」


どうやら女は俺の目の前に居るらしい


「そんな事言って、本当はどこかに隠れてるんじゃないのか?」


例え時計が止まった場所であっても

ここに来るまで校内で人を誰も見る事ができていなくても


「こんなこと、あってもいいのか?」


やっと人に出会う事が出来たというのに


「いや、知らないよこっちからは見えてるんだもん」

「お前からは見えてるのか」


益々わけがわからない


「私から見えてるなら何も問題無いと思うけど」

「こっちは問題だらけだよ...」


きっと傍から見たらひとりごとをしている男が突っ立っているんだろう

なんだかおかしくなってきた


「お前、名前は?」


だからとりあえず、名前を聞いてみる事にした

少なくとも、聞いたことのある声では無かったのだから


「名前?」

「そう、名前」


女が少し笑ったような気がした


「私の事は、佐藤って呼んで」

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