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帰宅

「ただいま」


大貫の家からまっすぐ自宅まで帰ってきた、もちろん佐藤さんもついてきていることだろう

あまり綺麗とは言い難い家ではあるが、家族も居る落ち着く場所だ

そこに佐藤さんを招き入れるというのは少し抵抗があった。

いつだって自分の家に他人を入れるというのは自分の居場所を侵されるような感じがしていた

それに姿が見えないといっても佐藤さんは女の子だ、別の意味で緊張もする。


「おじゃましまーす...」


佐藤さんが控えめに挨拶をする、こうして聞くと忍び込んだ泥棒のようにも思える

姿が見えないのだから泥棒だとしたら最強じゃないかなんて思うけど、物には触れられるのだろうか


「あら...おかえり、ご飯できてるよ」

「分かった、すぐ食べるよ」


正直あまり食欲がなかったが、リビングからの匂いで自分が空腹なのだと気づく

今日は一日、何も食べていなかったのだと、いまさらになって思い出した

空腹を思い出した瞬間、急に全身から力が抜ける感覚に襲われた


「あれ...」

「どうしたの昴?...昴!」



そのうち立っている事も出来なくなり、壁によりかかりながら崩れていく、

その後すぐに目を開いているのも辛くなる

完全に目を閉じてしまう前に一瞬だけ、とても綺麗な白い髪の女の子を見たような気がした

もしかしてこれが佐藤さんなのだろうか、それとも俺を迎えに来た天使かもしれない

段々と呼びかける佐藤さんの声も遠くなり、完全に聞こえなくなった頃、意識が飛んだ

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