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第1話 失恋
1月19日日曜日。19時。陽花里のスマホに1件の通知が来た。
「話したいことがあるんやけど、時間ある?」
嫌な予感がした。
「いつでも大丈夫だよ!どした?」
平然を装って返信する。
すぐに既読はついたが、返信は来なかった。
2時間後、1件の長文メッセージが届く。
「1ヶ月ひかりと付き合ってさ、楽しかったんやけど、自分にとってははじめてでさ、正直ストレスになっちゃってきつかったんさ。やからごめん、別れて欲しい。」
いきなりのことでショック、という感情はなかった。
(あぁやっぱりか。)
「そっか、それはごめん。でもちゃんと話し合って決めたいから一旦直接話さん?」
ダメもとで粘ってみる。
「ひかりがわるいとかじゃなくてただ自分が慣れてなかっただけ。やからごめん。」
彼の心は揺るがないらしかった。
自分にも経験があるからわかる。振る側というのは本当に強い決心をしてから別れ話をする。ちょっとやそっとじゃ揺るがない。
「そっか。ごめん。わかった。1ヶ月ありがとう。」
粘りすぎでさらに嫌われるのが怖かった。
「ありがとう」
この日、21時38分、陽花里は失恋した。




