恋愛相談
あるかな?ないかな?
いやあるかもよ~
恋愛相談
「主任ちょっと相談があるんですがよろしい
でしょうか?」
部下の男が昼休みに声をかけてきた。
「何?真面目な顔しちゃってさ。」
と主任は答えた。
部下の男は真剣な顔をして言った。
「実は好きな女性が出来たのですが、困った
事に人妻だったんですよ。」
「へえ。やるねえ。君も真面目そうな顔して」
「茶化さないで下さい。僕真剣なんですよ。
初めは独身だと言っていたんですが最近になって
結婚して旦那がいるって告白してきたんですよ」
主任は面白そうな話だと思い話を聞く事にした。
「何どこで知り合ったの?」
「とある出会い系サイトです。」
「で?君その人の事本気なの?」
「はい。その女性は私と付き合うようになってから
本気で旦那と別れたいって言うようになったんです。
僕はどうしたら良いでしょうか?人の家庭を壊す
なんて僕には出来ません。」
主任は言った。
「馬鹿だねえ。そんなの関係ないだろ?欲しい
ものは力ずくでも奪うものだ。それが人間の本来
の姿だと思うよ」
主任はもう面白半分で勝手な事を言っていた。
(こういう話ってのは面白いものだ)
心の中で思っていた。
部下の男は少しため息をついてから言った。
「そうですよね・・・わかりました!
俺はっきり言いますよ。旦那と別れて結婚して
くれって。主任のおかげで決心が固まりました!」
主任はもう心の中で大笑いだった。修羅場に
巻き込まれる部下の姿が想像出来たからだ。
笑いたい気持ちを抑えて言った
「そう!その意気だ!いいか?君はまだ若い!
何でもチャレンジだよ!んであれだ。その人妻の
写真とかさ・・持ってるんだろ??良かったら見せて
くれないか?誰にも言わないからさ?」
部下の男は少し照れながらも満更でもないような
顔をしてポケットから携帯電話を取り出して主任に
写メを見せた
なんと・・・
そこに写っていた人妻は主任の「妻」だった。
いつも読んでくれてありがとー