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頭蓋骨の隙間から宇宙

作者: 小波


 床下の倉庫に転がる干からびた玉ねぎが子猫の頭に見えたら小説家になれる。

小川洋子さんの後書にあったんですが言葉も意味も違います。

ギョッとすると思う。ただの見間違い、目の錯覚、それを拾い上げて観察する。全く違うものに見えてしまった感覚、感性、この角度が必要ということだと思う。

こういう見間違いは怖い。私、目が疲れていたかな、と思う。小川さんの文章はヒヤリとする時がある。冷たいわけでもない、温度の無い何かに触れてしまった感じ。


後書にさえそんなヒヤリが含まれていた。


私も作品にヒヤリを入れてみたい。そっと忍ばせる様に。


子猫の頭が玉ねぎに見えてしまったらほほえましいだけが、

その逆は‥気持ち悪いこと言うねぇと感想が来そうだ。


無意識にも持っていそうな視点だ。私の中のスリリング、転がる子猫の頭、を表現できたらおもしろい。


なんでもなさそうに転がっている話から世界が広がるその時まで凝視し続けて子猫の頭でも無く只の腐りゆく玉ねぎを私の指で綺麗に剥く。


妊娠カレンダー、これって作者の経験ですか?という頭空っぽな質問にきめ細やかな言葉を使いサスペンスを混ぜて返す。


どうぞ妊娠カレンダーを隅から隅まで読んで後書きも見てみてください。


あの本が懐かしい、そう思う前に後書きを思い出した、という話です。ざわざわ

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