無断転載とその傾向と対策
昨今無断転載が問題となっている.無断転載は主に著作権に対する意識の低い仲間内での承認欲求をこじらせた,小学生から高校生によくみられると感じる.大学生で特に工学部などでは知財関連の教育が行われ,また特にそういう教育が行われていなくてもまずい行為だと理解するはずであるからである.
まずは画像などは転載させないためにはどこかに署名・透かしをすることが有効である.しかし,テキストの転載はどのように防いだらよいだろうか? どのように自分がオリジナルであると証明したらよいのだろうか?
どのように転載を思いとどまらせることができるだろうか?中華人民共和国では金盾に抵触するワードを入れることで防ぐことができるが,日本国内ではそのような検閲はないので不可能である.
挿絵があるならばそれに透かし・署名を入れることで転載が簡単に分かるようになる.しかしテキストだけのものの転載は防ぎにくい.
どうせネットに公開するものだからgithubのパブリックリポジトリを使うことが考えられる. パブリックリポジトリはWayback Machine によって記録されるため証拠能力が高まるためである. まず git のコミットにはタイムスタンプが残る. git はそれ以外にもSHA-1ハッシュ,前バージョンとの差分が残る. しかしながらタイムスタンプは偽装することができるので証拠能力としては低い. git のログはきれいにしようとする傾向があるが,証拠能力を担保するためにはきれいにしない,小まめにコミットすることを徹底する.
転載された場合DMCA,プロバイダ責任制限法による削除申請ができる.この時github のリポジトリが証拠としての能力を持つ.