表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!  作者: naturalsoft


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/107

スカーレットという令嬢

わたくしはスカーレット・アークモン。


アークモン侯爵家の長女ですわ。

昔から我が家の者は他の家から疎まれていて友達がいませんでしたわ。

近付いてくるのは、我が家門の令嬢や、下位の男爵令嬢など、我が家と繋がりを持ちたい者ばかりで、私の求める『友達』とはかけ離れていました。


幼い頃から自分の身は自分で守る様にと、英才教育を受けてきました。

勉強だけではなく、体術や魔術なども学びました。


物心が付く頃には、どうして令嬢である私がこんな事までしないといけないのだろうと思った事もありました。


しかし、教育の過程でアークモン侯爵家の行いを学んだ時に驚愕したものです。


暗殺や脅迫、他家の妨害などなど、信じられない悪事のオンパレードに震えました。


当然、恨みを多く買い常に命の危険に晒されているからの教育だったのだと、思い知りました。

しかし、今の私には抗うことは出来ません。父の引いたレールの上を進むしかなかったのです。


『そう、今は………ですわ』


この国の王子様の婚約者になる為に、年の近い子供達を暗殺した事は親でも許しません!いずれ私も裁きを受けるでしょう。でも、王妃になった時には実家の罪を明らかにしてアークモン侯爵家ごと道連れにすることを誓いましたの。


でも、私は出逢ってしまいました。

天才画家であるシオン・バーニングハート公爵令嬢に。


シオン令嬢に絵を描いて頂いて、生まれて初めて絵画に感動を覚えました。

そして、シオン令嬢も話して見ると凄く話が弾んで楽しかったのですわ。


その後、アリスさんという平民ながら入学を許された才女の方とも楽しくモデルをさせて頂きました。


それから私は気付いたら、求めていた『友達』になっていました。

教室で何気ない会話を楽しんだり、最愛のカーマインちゃんとグッフフフ…………はっ!?


何でもございませんわ!


コホンッ

ともあれ、いずれ落とし前を付ける覚悟があったのに、最近は友達と離れたくないと思ってしまうわたくしがいて悩みが尽きないのですわ。


………シオンは知っているのかしら?

幼い時に我が家が命を狙った事を。


シオン以外にも不幸してしまった多くの者達に私はどんな罪の償いができるのかしら?


でも今は力を着ける時。


いずれは──


………シオン、あなたは最後まで友達でいてくれますか?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ