初めての魔法授業
【報告】
2月からはしばらく一週間に1度の更新となります。他の連載小説『悪徳領主の娘に転生しました』が、佳境を迎えて完結が近いのでそちらの更新頻度を上げる予定です。
シオン達は魔法の授業のため演習場へやってきていた。
そしてアリスは感動していた。
これが夢にまで見た学園の授業なのね!
シオンのせいで授業が遅れたが、これでまとも?な学園生活が送れるのね。
「そういえば、この子龍も一緒なのね?」
シオンの肩にはカーマインとマリンが留まっていた。
「まぁ、テイマーは魔獣を従えるのが魔法だし?」
「可愛いですね♪モフモフできないのが残念ですが」
子龍達は人気であった。
そこに魔法の先生がやって来た。
「はいはい~そろそろ授業を始めるぞ!」
やってきたのは、魔法担当のホーク先生だった。
「さて、順番に魔法をあの『的』に向けて放ってもらう。特殊魔法は後から実演してもらうので、攻撃魔法を使えるものから準に見せてくれ」
先生が生徒の名前を呼んで順番に行うよう言った。
「やる前に言っておく。魔法の授業はSクラスとAクラスの合同授業だ。普段の知識テストもそうだが、魔法授業それだけ重要だと覚えておいて欲しい。魔法は殆んど場合、王族、貴族のみ魔力を持っており、平民にもたまに魔力持ちが現れる感じだ。ならば、王族や貴族が魔力を失えばそれは平民と変わらないことになる。そうなると統治にも支障をきたす場合がで出てくるので、自分の魔力を少しでも上げるよう努力するように!」
ふむふむ、流石に先生の言葉には重みがあるなぁ~
「あ、今後の成果によっては、クラスの入れ替えもあるので、クラス落ちしたくなければ本気でやるんだな」
!?
「えっ!クラス落ちってあるの!?」
それはかなりヤバイのでは?
「シオンが知らないのは無理ないですよ。シオンには関係ない話ですから」
はて?なんでぞな?
「どうして?」
首を傾げるシオンに、ライトは子龍を指差した。
「古来より龍をテイムできた例なんておとぎ話ぐらいだよ?目の前に実演している人物がいるんだから、子龍が大人しく従っているだけで、シオンは魔法授業が満点なんだよ…
「えっ?本当に?」
シオンは驚きを隠せなかった。
「そうだね。なんなら、子龍と遊んでいるだけで良いんじゃない?ボールを取ってこいとかだけでも、それだけ従順に従えているってことだかね」
マジかー!
あれ?それなら私はどうしてこの学園に入学したんだろうか?
いきなり入学の意味を無くしているシオンだった。
「ま、まぁ~友達を作るって意味はあるかな?」
無理矢理納得させて、クラスメイトの魔法を見るのだった。
ボンッ!
ボンッ!!!
うんっ?
ドンッ!
ドドンッ!!!
ううん???
コソッ
「ねぇ?メリッサ、なんかショボくない?」
シオンは大変失礼な事を言うのだった。




