強者どもの夢の後…………
ボロボロのフローラを見てシオンやクリス先生など驚いた。
「もしもし?大丈夫ですの!?」
「む、向こうにも何人か倒れています!」
戸惑うスカーレットとアリスに、クリス先生が的確に指示をだし、様子を見ていった。
「………うん、大丈夫。傷はたいしたことないわ。ただ、酷く疲れているみたいね。全力疾走をした感じで」
周囲を見渡して首を傾げた。
「何が起こっているの?」
「そう言えば、ここにきた時、自分も絵を描いて欲しいって言ってました!」
!?
「ええっ~~と…………?」
ヤバいわ!生徒達を置いて、自分の絵を描いて貰おうとホームルームを丸投げしたのがバレたんだわ!?
どうしよう!どうしよう?どうしよう?どうしよう!どうしよう?どうしよう?どうしよう!どうしよう?どうしよう?どうしよう!どうしよう?どうしよう?
クリス先生は頭を抱えた。そこに、シオンが光りの手を差しのべた。
「なんだ。そんな事だったの?みんなの絵を描くって約束したし、順番に描いていくつもりだよ?クリス先生、私はこの下書きを仕上げたいから、クラスのみんなに心配しないでって言ってきてもらえますか?」
!?
「神様!シオン様は神様よ!!!」
「えっ?何の事???」
クリス先生の感謝の意味がわかっていないシオンだった。
「そ、それでは私も授業に戻ります!!!」
アリスもこの機会を逃すと、授業に出られないと思い、必死に声を上げたのだった。
まぁ、後に書くが本日の授業は全て無くなった事をアリスは知らなかった。
「そうですわね。私もそろそろ授業に向かうとしましょう。シオンさん、本日は私から皆さんに授業に出られなかった事をお伝えしますが、明日はしっかり授業に出て下さいね?」
「はーい!」
絵を描きながらシオンは返事をするのだった。
「では失礼致しますわ。ああ、ここにサンドイッチを買ってあるので食べて下さいね」
「ありがとう♪」
スカーレットは意外に力があるようで、部屋で寝かせていたフローラなど女子生徒を一階の食堂まで、片手で持ち上げて運んだ。
「………あれは身体強化?スカーレット、確かに侮れないかもね」
誰もいない部屋でシオンは小さく呟くのだった。
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「……………何なのこれは!?」
クリス先生とアリス、スカーレットが教室へ向かうと、教室の中は死屍累々の状態であった。
机など破壊され、多くの生徒が寝かされていた。
すでに他の先生や、隣のクラスの生徒が手伝い教室を掃除してくれていた。
「クリス先生!今までどこにいたのですか!」
同僚の教師が詰め寄った。
「えっと………シオンという生徒が教室にこないので、女子寮に行っていました」
ダラダラ…………
ダラダラ…………
どうしてこうなったのよーーーーーー!!!!!!
同僚の教師から事情を聞いて、クリス先生は絶句して何も言えなくなった。
人の事が言えないからだ。
「これが天罰なのね。トホホホッ」
ガクッと落ち込むクリス先生をよそに、生徒の治療と教室の掃除のため、本日の授業はなくなったのでした。
「せ、せっかく抜け出してきたのに………」
ガクッとアリスも床に手を置いて落ち込むのでした。
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