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やって来ましたるは未踏破のダンジョン!

 (´・ω・`)ねぇねぇ読んでって

「来た、来た、来たなー」


 やって来ましたのは、この町の名物のダンジョン!


 真っ直ぐに伸びる大通りの突き当り。町の中心に入り口がある。

 入り口は立派な石造りの建造物で、そこに向かって冒険者が次々と入って行ってるのが見える。


 ちなみに、ここのダンジョンは未だに踏破されておらず、数多くの挑戦者が日々挑戦し続けているらしい。

 最奥、行ってみたいにー。


 ここに来る前に商人さんのお店へと寄って来た。

 

 色んな事があったせいで自己紹介を忘れてたので、そこで初めて自己紹介となった。

 お名前は、ユース。食料品や日用雑貨を取り扱うお店の三代目。


 二代目までは、店主自身がダンジョンで素材を採取していた為、ダンジョン産の魔物素材も取り扱っていた。

 二代目がダンジョンで亡くなってからは、魔物素材の取り扱いはなくなった。


 私が来る前に冒険者ギルド長が謝罪に来ていたようだ。

 ユースさんは謝罪を受け入れ、次回からちゃんとした冒険者を護衛に付かせるという事で和解したらしい。


 それでも心配なので、次の仕入れの際に来る予定の護衛役の見極めをお願いされた。

 私が認めれば、今後彼等が商人さんの専属として護衛してくれるらしい。


「それでは、参りますぞー」


 冒険者じゃない人は、ダンジョンに入る前に台帳に名前と期間を記録する必要があるらしく、記帳嬢に代筆して貰うか直筆でサインを書くように言われた。


 ゲーム時代に言語は覚えていたので、自分でサインを書いてからダンジョンに入る。

 今日はお試しのつもりなので、期間は今日中としておいた。


 両開きの巨人用かと思う程に巨大な扉を潜り、ダンジョンに入るといきなり洞窟だった。


 ずんずんと進む。コウモリや虫系の魔物がうようよといる。

 この着ぐるみは文字通り無敵なので、不意打ちで上から襲い掛かってくる蜘蛛やコウモリなんかの牙や爪も通用しなかった。

 百足や蟻の攻撃も効かなかったので、噛みついてきたところを地面に叩きつけて止めにパンチをお見舞いしたらミンチになってしまった。


 そんな合間合間にゴブリンやコボルトの様な人に近い魔物が出て来る。

 武器や魔法も使うので警戒していたが、どちらも低レベルだからか弾いてしまう。


 序盤だからと慢心しない様にと思っていたが、警戒するレベルではなかったなー。


 む? 随分と広い場所に出ましたなー。

 ドーム状の空間には、所々に鉱石らしきものが露出していてキラキラと光っている。


 警戒して端っこを進んでいると、天井の中央部から巨大な何かが降ってきた。


「グゴゥォォォァァアア!!」


 巨体が雄叫びを上げる。

 

 ──ズシリ、ズシリ。


 巨体が歩み寄って来てその姿がハッキリと視認出来る。


 動く度にブルンブルンと揺れる黒緑色の体は、でっぷりと張った腹に丸太の様な手足で、首は太すぎて無くなっている。

 薄暗い洞窟でも怪しげに光る二つの目は、全身真っ白な私をジッと見据えている。

 手に持つは、大木をそのまま引っこ抜いた様な棍棒。握る手に力が入る音がこちらまで聞こえる。


 名をオーク。初心者殺しと呼ばれる魔物の姿だった。

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