第2話 履修登録という名のお泊り会
C1
なぜか、俺のうちに学園美少女たちがお泊りをすることになった。
母親に伝えると「わかった」の一言で終わっていた。
新座とは帰る道一緒なので、ついでに戻ると店が閉まっていた。
家の中に入ると置手紙が置いてあった。
【ごゆっくり・・・。家族旅行行ってくるわ。 母】
尾関「くそ、やられた・・・。」
新座「おばさんたちいないの?やっぱだめだったのかな?」
尾関「いや、ああいう人たちだから・・・。新座も準備してきていいぞ。」
新座「わかった。」
まったく、うちの家族はいつもそうだ。
ありがたいと思ったほうがいいのだろうがそんなことは思えない。
こんなのが学園や浜東が聞いたら、殺されるかもしれない。
C2
新座が戻ってきたときにパソコンなどが使えないという話が出た。
古いパソコンなどならあると思って、探して来たら4台見つかった。
俺が使ってる2台含めて6台とも使えることが分かった。
新座「みんな着いたらしいよ?迎えに行く?」
尾関「そうか、行こう。車のカギどこだ?」
新座「免許持ってるの?」
尾関「あぁ、この前とったばかりだけど配達とかしてるし。」
新座「知らなかったわ。」
助手席に新座が乗ってから駅まで向かった。
駅まで向かうと全員がいろいろと持ってきていた。
家についてあがってもらうことにした。
尾関「まぁ、汚いかもしれないけど上がってくれ。」
九人「お邪魔します。」
東浦「ご両親などは?」
尾関「今日は帰ってこないよ。」
越谷「そうなのですか。いいタイミングでしたね。」
東川「そこは、『何を考えてるんですか?』だよ。」
尾関「変なことは教えるんじゃない。」
朝霞「尾関さん、ここWi-Fiありますか?」
尾関「あぁ、えっと。【superozeki01】ってやつがあるからそれ使って。」
三郷「履修登録する方法わかる?」
尾関「風和の学生ポータルに入ればいいはずだよ。」
所沢「パソコン・・・忘れた・・・。」
尾関「大丈夫家にあるから。」
武和「私シラバス忘れた!」
尾関「俺総合学部だからみんな分あるよ。」
新座「よしじゃあ、やっていこうかぁ。」
C3
尾関「さて誰のからやる?」
東浦「あなたのからやらない?」
尾関「え?いいの?」
東浦「総合学部からやればみんな決まるんじゃないかしら?」
新座「それもそうね。」
最初に俺の奴からやることになった。
といっても普通の学部は年間最大50単位まで取れるがうちの学部は年間80単位だ。
【学習の基礎】というものがそれぞれの学部にあるが、総合学部は全学部の子の授業を取らなければならない。
尾関「これで毎日登校をすることは決まったな。あとは穴埋めだな。月曜2限何しようかな?」
武和「ねぇねぇ、体育実習Aってやつやらない?バスケやるらしい。」
尾関「おう、それはいいなぁ。それにしよう。次は4限だ。」
美南「薬品調合実験やらない?興味ないかもしれないけど。」
尾関「おもしろそうだな。それやってみようかな・・・。火曜1限。なぁ、越谷この『経済学Ⅰ』って、総合学部棟でやるらしいなぁ。一緒に受けるか?」
越谷「あ、私それ必修なのでそれ取りますよ。」
尾関「じゃあ決まりだな。ほかに必修の奴あるか?みんな・・・。」
武和「水曜2限の『健康学概論』ってやつあるんだけど、どう?」
三郷「『経営理論学A・B』が水4・木1であるんだけど・・・。」
尾関「よし3つとも入れるぞ・・・。」
東川「『演劇演習』が2時間になるんだけど、興味ない?」
尾関「それおもしろそうだな。」
新座「『心理学概論』・『子供の心理』ってやつ一緒に受けよう?」
尾関「いいぞ。めちゃくちゃ早く終わりそうだな1期。」
所沢「文学評論とらない?」
尾関「それも取りたいし、この『文学の歴史』も取りたいな。朝霞は何かとるやつないのか?」
朝霞「そうですね。『高等数学A・B』ですかね。」
尾関「おもしろそだな。それ取るわ。」
美南「金曜三限の『日本の医学』取りたい。」
尾関「おう、いいじゃん。東浦はなにかいいのあったか。」
東浦「そうね、『教育学の基礎』『教育学の歴史』かしら。」
尾関「そしたら、俺は1期決まってしまったわ。」
C4
俺の次に東浦の時間割を決めて全員分が終わった。
時間を見ると11時になっていた。
尾関「布団とか敷いておくから先にお風呂入っていいぞ。」
9人「はーい。」
一応、俺の家も裕福のうちに入るので10人くらいだったら入れる。
しかし、女子のふろというのは長かった。
何話してるかなんて聞きに行こうとは思わないがそれなりに気になった・・・。
全員が出た時にはてっぺんを超えていた。
今日出会った女子が家でパジャマ姿で歩いている。
とても変な光景だと思ったのは言わないでおこう。
俺はすぐにお風呂に入った。
新座「ねぇ、尾関。」
尾関「どうした?」
新座「洗濯物どうする?」
尾関「あぁ、どっちでもいいぞ。」
新座「わかった。」
出ると、洗濯物が洗濯機の中に入っていた。
10人分が一緒に入っていた。
予約して、ふろ場を出た。
東浦「明日、午後空いてるかしら?」
尾関「あぁ、空いてるけど・・・。」
東浦「明日履修登録終わったら教室行きましょう。室長が面接したいって。」
尾関「あぁ、わかった。」
俺は自分の部屋で、そして9人の美女たちはリビングで雑魚寝してもらった。