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NINE GIRLS  作者: 白木飛鳥
1/27

第1話 9つとの始まり

C1

ここは、風和ふうわ学園大学。埼玉県にある大学である。

ここには、教育学部・文学部・経済学部・芸術学部・経営学部・心理学部・医薬学部・理工学部・体育学部の9専門学部がある。

それぞれが立派な教育機関であり、偏差値・知名度ともに高い。

そんな大学に新たに作られたのが【総合学部】。

9つの専門学部の授業すべてを受講できたりする学部。

今年から新入生を受け入れて俺を含む360人が入学した。


俺の名前は、尾関武蔵おぜき たけぞう

総合学部に入ったきっかけはというと・・・


C2

高校時代...


担任の鈴木誠二すずき せいじに個人面談を突然やるといわれた。


 鈴木「武蔵、お前はどこの大学行くか決めたか?」

 尾関「いえ、まだ決めてないです。」

 鈴木「何になりたいとかはないのか?」

 尾関「うーん、、、」

 鈴木「じゃあ、俺と同じここの教師なんてどうだ?」

 尾関「俺なんか無理ですよ。ただでさえ自分のことで精いっぱいなのに。」

 鈴木「お前は部活の部長もやってたんだから大丈夫だと思うけどな。」

 尾関「先生あなたのそばでやってただけですよ・・・。」

 鈴木「俺はお前が隣にいてくれたから結構助かってたんだぞ?」

 尾関「先生、それは口説きたい女に言ってあげるべきですよ・・・。」

 鈴木「雷蔵らいぞうさんからも俺は一任されたんだから一緒に考えるか。」

 尾関「まあ、先生が決めてくれればそこ行きますよ。」

 鈴木「じゃあ、この紙の中にある職業の中でやりたいなと思うのはないか?」

 尾関「うーん、教師・小説家・IT系・・・。どれもやりたいともやりたくないとも思えないですね・・・。」

 鈴木「じゃあ、お前の成績から見るか・・・。国語総合・国語表現・COM英・英語表現・地理B・日本史 B・政経・現社の文系3科はすべて5。数Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・化学・生物・物理の理系2科もすべて5。情報・体育・美術はすべて4。平均は4.8か。部活はサッカー部・バスケ部兼任両部部長。委員会は3年間学級委員長。体育祭、文化祭実行委員。偏差値は文系判定:72、理系判定:73とめちゃくちゃ完璧なのにな・・・。」

 尾関「後半、部活から委員会はあなたが勝手にやらせてたんですよ。」

 鈴木「あとは、その性格を直せば顔もいいし女も寄ってくると思うんだがな。」

 尾関「余計なお世話ですよ・・・。あなたのほうが早く彼女作って結婚しないと三十路じゃないすか。」

 鈴木「お互い余計なお世話だな・・・。」


コンコン・・・

ノックをしてから生徒指導の先生がパンフレットを鈴木先生に渡した。


 鈴木「よし、届いたな・・・。どれどれ・・・」

 尾関「なんですか?それ」

 鈴木「これはな、俺が卒業した大学のパンフレットだ。」

 尾関「何大ですか?」

 鈴木「風和学園大学っていってな。俺が通った教育学部のほかに、文学部・経済学部・芸術学部・経営学部・心理学部・医薬学部・理工学部・体育学部があるんだがどこも偏差値が高くて最新設備があって、卒業生の中には国民栄誉賞や世界的な功績を残したやつも多い。」

 尾関「へぇ~。」

 鈴木「ん?なんだこれ?」


鈴木の手には【風和学園大学総合学部設立!1期生募集!】と書かれたパンフレットがあった。


 鈴木「これだ・・・。」

 尾関「?」

 鈴木「これで、武蔵。お前はここに行け!!」

 尾関「え?」

 鈴木「お前は俺を超える『オールマイティ』になれ!!!」


・・・とこんな感じに志望校が決まり、月日は過ぎて無事俺は風和学園大学総合学部に入学したのであった。


C3

 尾関「広すぎてわからないぞ。どこ行けばいいんだ?」

???「ねぇ、君。総合学部探し中?」


後ろに白髪のショートカットのいかにもチャラ男と呼ばれる奴が立っていた。


 尾関「あ、まぁ。」

???「あぁー。よかったよ。これで迷ってたけど解決だ。俺の名前は、浜東虎次郎はまとう こじろう。君は?」

 尾関「尾関武蔵。残念ながら、俺も迷ってて浜東の力にはなれそうにない。」

 浜東「えー。まじかぁ。総合学部の棟ってどこなんだろうなぁ。」


少し歩いたところでサークル勧誘がやっていた。

浜東が聞きに行ってくれた。


 浜東「尾関、大変だ。」

 尾関「え?」

 浜東「先輩たちもわかってないぞ・・・。」

 尾関「まじかよ。」

 浜東「どうしたらいいんだぁーーー!!」


なんだかんだで結局、無事に見つかって入学式には出れた。

その次にクラス別ガイダンスになった。


 浜東「やったな。尾関、俺ら一緒のクラスだよ。」

 尾関「そうだな。」


取れる授業が多い分シラバスなどは全学部のシラバスが配られた。

その日は、それで終わったので浜東と一緒に帰ることにした。

浜東はゲームサークルか文芸サークルかアイドルサークルに入ると言っていた。

帰ってから、授業なにとるかを必死に考えていた。


C4

  母「ねぇ、武蔵。降りてきて!」

 尾関「うん?」


うちは、2階以上が家で1階が「スーパー尾関」を経営している。

1階に降りると母親と同い年くらいの女子が立っていた。


  母「武蔵、風和学園大学だったわよね?」

 尾関「あ、うん。そうだけど。」

  母「愛ちゃんも風和なんだってさ。」

 尾関「愛ちゃん?」

???「ひどいなぁ。尾関君。私のことを忘れるなんてさ。」

  母「まったくよね。中学一緒だったでしょ?」

???「新座愛にいざ あいだよ。中学の時3年の時一緒だったよ。」

 尾関「新座?え?あの新座か?」

 新座「そうだよ。尾関のことからかって怒られてた新座だよ。」

 尾関「まじか、全然気づかなかったよ。」

 新座「それはブスになったっていいたいの?」

 尾関「逆だよ。かわいくなっててびっくりしたんだよ。」

 新座「あ、あ、そう。」

 尾関「それで、お前も総合学部だったのかよ。」

 新座「ううん。私は心理学部だよ。尾関は総合学部なんだ。」

 尾関「あぁ、高校の教師に勧められてなぁ・・・。」

 新座「風和行けるくらい頭よかったっけ?」

 尾関「それなりに、成績上げたんだよ」

 新座「そっかぁ。じゃあ、これから四年間よろしくね?」

 尾関「おう。」

 新座「明日も行くの?」

 尾関「おう。」

 新座「じゃあ、明日。7時にここ集合ね。」

 尾関「おう。って、え?」

 新座「なーに?私と登校するの嫌なの?」

 尾関「いや、俺なんかと一緒に行ってお前馬鹿にされない?」

 新座「まったく、全然そういうところ変わらないね?」

 尾関「え?」

 新座「尾関、かっこいいんだから。もっと自信持ってほしいわ。」

 尾関「そうやっていつもからかってたのも変わんないな。」

 新座「まぁ。とにかく。明日、ここ7時ね。」


と走りながら新座は出ていった。


C5

次の日、7時に家を出ると新座はいた。

大学まで行くと浜東がいた。


 浜東「おいおいおいおい、尾関。これはどういうことだ?」

 尾関「何が?」

 浜東「『何が?』じゃねえよ。なんでお前が【風和九大美女】の『風和シンデレラ』である新座さんと歩いてるんだ?」

 尾関「なんだそれ?新座とは中学が一緒だからってことだが?」

 浜東「お前気をつけろよ。【風和学園大学】が誇る9人の美女たちといれば、それぞれのファンクラブ会員たちが黙ってないぞ。」

 尾関「おう、とりあえず気を付けるわ。」

 新座「ねぇ、もういい?尾関、早く行こう。」


浜東に飲みかけのお茶を詫びのつもりで渡した・・・。


 新座「ねぇ、なんの話してたの?」

 尾関「うん?なんか【風和九大美女】とかなんとか?」

 新座「なにそれ?」

 尾関「さぁ?」


体育館の横を通るとバスケットをしてる女子がいた。


 新座「どうしたの?気になる子でもいた?」

 尾関「い、いや。なんか、懐かしくてさ・・。」

 新座「あぁ、そうかぁ。あんたサッカー部兼バスケ部だっけ?」

 尾関「まぁなぁ。」

???「すみません通してくれる?」

 新座「あぁ、すみません。」

???「まさかぁ、尾関武蔵?」

 尾関「は、はい。私が尾関です。」

 新座「なに、知り合いなの?」

 尾関「いや、知らない合い。」

???「私の名前知らない?武和雪たけわ ゆき。」

 尾関「武和ってあの女子バスケ最高選手と言われてる武和?」

 武和「うん。まさか、こんなところで尾関君に会えるとはね?」

 尾関「いや、俺も衝撃だった。同じ大学とはな・・・」

 武和「尾関君も体育学部なの?」

 尾関「いや、おれは【総合学部】なんだ。」

 武和「そ、そうなんだ。これからどこ行くの?」

 尾関「これからどこ行くんだ?新座?」

 新座「そうね。図書館にでも行こうかなって思ってたけど。」

 尾関「図書館だってさ。」

 武和「私もお邪魔していい?」

 尾関「あぁ、いいよ。全然待ってるよ。ゆっくり来いよ。」

 武和「ありがとう。着替えてくる!」


C6 

武和の着替えを待ってるときに浜東がやってきた。


 浜東「おい、尾関。これ持っとけ。」

 尾関「なんだこれ?」

 浜東「なにって、『新座愛ファンクラブ会員章』に決まってるだろう。」

 尾関「そんなのあるのかよ・・・。」

 浜東「これ持っておけばひとまず安心だからよ。」

 尾関「あぁ、わかったよ。」

 浜東「ほかの八人にはあってないよなぁ?」

 尾関「あぁ、会ってないさ。」

???「尾関君、やっぱりここにいたのね?」


そこには、身長の高い子が立っていた。

そして、浜東がすごい顔をしていた。


 尾関「ごめん。どこかであったっけ?」

???「あなたと同じ高校だった東浦桜ひがしうら さくらよ。」

 尾関「あぁ、名前は知ってるよ。誠二が言っていたのを聞いたことがある。」

 東浦「てっきり、教育学部に行ったのかと思ったら体育学部だったのね。」

 尾関「いや?俺は総合学部だよ。ここでは体育学部の見学をしてた。あと待ち人をしててさ。」

 東浦「そういうことなのね。あなた、バイトしない?」

 尾関「どこで?なんで急に?」

 東浦「鈴木先生から、尾関君がいいと思うって言われたのよ。」

 尾関「だと思ったぜ。まったくあの人は俺のことなんだと思ってるんだか。」

 武和「お、おまたせ。っていうかだれ?」

 東浦「東浦よ。教育学部に所属してるわ。」

 武和「武和です。体育学部です。」

 尾関「よし、東浦も一緒に行くか?図書館。そこでバイトの話も聞きたいんだが。どうだ?」

 東浦「わかったわ。」

 浜東「ちょっと待て。尾関。「風和白雪」「風和棘姫」いるじゃないか?」

 尾関「あぁ、この二人もだったのか・・・。すまん知らなかった」

 浜東「図書館に行くんだな・・・。わかった。」


C7

といってまた浜東は走ってどこかに消えていった。

図書館までの道中俺への視線がどことなく冷たく。

そして、何か身の危険を感じるものがあった。

図書館に着くと、ちょうど四人席が空いていたのでそこに座った。


 東浦「それで、尾関君。私の働いてるところでは、小学1年生から高校三年生までの授業をしているわ。時間は、自分で決めていい。時給は1200円からで1対1から対応しているわ。生徒が都合のいい日にこの先生がいいと言ってくる感じね。最大20人までだけど、人気になれば2時間、3時間と受け持つ時間が増えるわ。5人以上獲得すれば、+200円ずつあがるわ。」

 尾関「なるほど。ちなみに、東浦は何時間持つ予定なの?」

 東浦「私は、毎日4時間くらいいるわ。」

 尾関「で?どこで教えるんだ?」

 東浦「北麻木駅わかる?」

 尾関「あぁ、最寄りの一つだよ。」

 東浦「そこの【千羽ゼミナール麻木校】よ。」

 尾関「あぁ、あそこかぁ。わかった。申し込むよ。」

 東浦「室長に伝えておくわ。」


C8

話が終わると、昼食に行こうということになった。

しかし、目の前で本を50冊近く重ねて運ぼうとする女の子がいた。

本人は頑張ろうと持とうとしていたが到底無理だ。


 尾関「あのー、手伝いましょうか?」

???「い、いえ。大丈夫です。私は、ハコベ…」

 尾関「無理すると体に悪いよ。半分持つよ。」


25冊近く持ったが俺でも重いと思った。

まだ足りないなと思ってそこにいる4人にも手伝ってもらった。


???「すみません。」

 尾関「いいよ、困ったらお互い様だろ。」

???「文学部まで届けるんですが、、、」

 尾関「文学部の子か。俺は総合学部の尾関武蔵。」

???「ありがとうございます。尾関君。私は所沢楓ところざわ かえで。」

 尾関「よろしくね。所沢。ところで、これはなんの本なの?」

 所沢「文学部の授業で使うらしい文献をそろえようと思ってたらこんな量になってしまいました。」

 尾関「えらいなぁ。」


C9

文学部棟につくと俺と所沢は入れたがほかの人が入れなかった。

どうやら、別学部の学生は文学部学生がいないと棟には入れないらしい。


ドンドンドン!!!!


後ろ振り返ると白衣を着た女子がいた。

でっかい声で「あけて」と言ってる子がいた。


???「ありがとう。」

 尾関「いや、ぜんぜん。それ医薬学部の白衣だよね?」

???「用がある先生が文学部棟に遊びに来てるらしくてね。」

 尾関「なるほどね。」

???「伊藤先生っていう文学部の先生がいるはずなのよ。」

 所沢「伊藤先生なら、今から行くので一緒に行きますか?」

???「そうね・・・。」


謎の少女と所沢の用が終わったところで浜東から電話がかかってきた。


 浜東「尾関?図書館にいるんじゃないのかい?」

 尾関「いや、すまん。文学部棟に用が出てな。」

 浜東「尾関、まさか。所沢楓案件かい?」

 尾関「おう、知り合いだったかい?」

 浜東「尾関、そいつも美女の一人だよ。君だけずるいよ。ほかに追加した子はいるかい?」

 尾関「医薬学部の・・・。名前誰だ?」

???「美南恵みなみ めぐみよ。」

 尾関「美南らしい。」

 浜東「尾関、君はわざとやってるのかい?わかった、これからどこへ行くんだい?」

 尾関「食堂に行くつもりだよ。」


C10

5人の「学園美女」と歩いてた際、五人はSNSグループを結成していた。

食堂の前でぶつぶつ言ってる女子がいた。


???「ここで買ったら・・・円。」

 尾関「お金足りないの?貸してあげようか?」

???「え?いや、だめ。人からお金借りてまでご飯食っても親に泣き寝入りすることになるのと一緒。」


・・・


 尾関「よしじゃあ、おごるよ。それならいいでしょ。」

???「なんでそんなに優しくしてくれるの?赤の他人だよ?」

 尾関「赤の他人でも、ここで話せば知り合いさ。」

???「じゃあ、500円貸してください。必ず・・・バイトして返すから!」

 尾関「はいよ。」

???「ありがとうございます!」

 尾関「ここであったのも何かの縁だ。一緒に食べない?」

???「いいんですか?」

 尾関「うん。尾関だよ。名前は?」

???「東川雫あずまかわ しずくよ。芸術学部。」

 尾関「よろしくな。東川。」


C11

そこで、皆各々ご飯を食べてから食堂を出ようとしたら

不注意で後ろにいた人にぶつかってしまった。


???「すみません!!襲わないでください!!!」

 尾関「こちらこそごめん。大丈夫不注意したのは僕だから心配しないで?」

???「え?襲わないのですか?」

 尾関「そんなぶつかったから襲う男はいないよ?」

???「あなたは人がいいのですね?」

 尾関「なんで?」

???「私の母から男はいつでも女を襲おうとしてると聞いてたもので・・・。」

 尾関「あ、そうなんだ。俺は襲わないよ。だから落ち着いて?」

???「すみません。私は経済学部の越谷渚こしがや なぎさです。」

 尾関「尾関だよ。ためぐちでいいよ。」

 越谷「男性の方と話すのは初めてに近いのでよろしくお願いします。あ、よろしくね。尾関君。」

 新座「まったく。この数時間のうちに何人の女を侍らすのよ」

 尾関「人聞きの悪い言い方だな。」


C12

そういえば浜東はどこに行ったんだろうか・・・。


あ、いた。


こちらをみて絶望した顔をしていた。


 尾関「どうした、そんな顔して。」

 浜東「きみの茂木はもう来ないと見たほうがいいよ。」

 尾関「なぁ、めっちゃ失礼なこと言ってるの気づいてる?」

 浜東「あと二人と今日中に会うと感じた僕は全員分解に行くことを決心したよ。だから、午後5時に校門の前に集合な。」


といってまた浜東はどこかに消えていった。

入れ違いで黒スーツを着た集団と女性がいた。

女性がこちらに向かってきた。


???「助けて追われてるの!!」

 尾関「え?????」

???「お嬢様を返していただこう。」

 尾関「え、えっとー。いやです。」

???「なぜだ、君には関係ないだろう。」

 尾関「助けを求めてきた女子を見殺しにするほど俺は冷酷な男じゃないよ。」

???「力づくでいかせてもらおう。」


次の瞬間、彼らは倒れた。

目の前には鈴木誠二が立っていた。


 鈴木「まったく人の母校で大暴れしやがって・・・。」

 尾関「いや、してないだろ。何しに来たんだ?」

 鈴木「理工学部の朝霞先生のとこに用事でな。いいタイミングだ。みんなきたらどうだ?そこのお嬢様は?」

???「もちろん行かせてもらうわ。私は三郷澪みさと みおよ。」

 尾関「怪我無いならよかった。それにしても誠二。来るなら言えよ。」

 鈴木「悪い悪い。」


C13

理工学部棟に向かうと、鈴木誠二という男は素通りで通った。

すぐに、教授らしい人が待っていた。もう一人女の子もいた。


 教授「おや、鈴木くん。はやかったね、おつきもたくさんだ。」

 鈴木「えー、総合学部の尾関、教育学部の東浦は僕の教え子ですよ。」

 教授「まぁまぁ、そこに座り給え。」

 鈴木「それで?話というのは?」

 教授「率直に言おう。俺の助手にならんか?」

 鈴木「追い出しておいて今度は戻って来いとは・・・大学教授というのはろくなものはいないのか?」

 教授「もちろん、今の給料の20倍だそう。」

 鈴木「断る。」

 教授「そうだと思ったさ。」

 鈴木「本当の話は何ですか?」

 教授「全然顔を出さないから会いたくなったから呼び出しただけだ・・。」

 鈴木「まったく・・・。」

 教授「そこにいる尾関君たちは大学一年生かな?」

 尾関「は、はい。」

 教授「じゃあ、彩と一緒だな。」

???「朝霞彩あさか あやかです。よろしくお願いいたします。」

 鈴木「尾関、その子とどっか行っててくれないか?いいですよね?」

 教授「あぁ、彩。今日はもう帰っていいぞ。」

 尾関「お、おう。朝霞さん。みんないくか。」


C13

9人全員と理工学部棟を出た。時間を見ると4時過ぎていた。

浜東のところ行くと浜東は・・・。


 浜東「ほんとにすごいよ。尾関。」

 尾関「この9人がなんたらかんたらってやつなのか?」

 浜東「あぁ、この九人が今年の新一年生にして【風和九大美女】さ。」

 尾関「なるほどなぁ。」

 浜東「尾関は今日が命日かな。」

 尾関「失礼だな。」

 浜東「これが9人の美女のファンクラブ会員章だ。」


といって彼は9枚の会員章を渡してきた。


C14

9人で帰る際、新座があることを言った。


 新座「ねぇ、そういえば授業なにとるかきめた?みんな」

 美南「あ・・・いつだっけ?」

 東浦「明日までじゃなかったかしら?」

 武和「やばいじゃん。」

 越谷「学部違いますがみんなで決めるのも面白いかもしれませんね?」

 三郷「みんなでどこかでお泊りしない?」

 朝霞「どこか近くにありませんかね?」

 所沢「誰かんちに泊まるしかないね。」

 東川「一番近いのは・・・新座ちゃんと尾関君のうち?」

 新座「私の家は入らないよ。」

 尾関「俺の家はいるけど逆にいいの?」


全員賛成で俺のうちに泊まることになった。

いったん全員が家に帰って準備をすることになった。

ほんとうにこれでよかったのかと思う。


 

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