表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親指人形の呪い  作者: 追ヰ鰹
5/12

4―異変

「ただいま。」


今日も私は1人で帰宅した。百合川さんがしばらく休んでいるためだ。


紅葉や茜たちと帰れない理由は単純で、私以外は部活に入っているため。


ところで、百合川さんが休んでいる理由はわからない。学校にも連絡は来ておらず、副担任が家を訪れても母親が「大丈夫です・・」と話すためだ。ちなみに担任もあれから来ていない。


「よ。真鈴お帰り。」


家には毎日の様に紅葉と楓が遊びに来ていた。そして茜も。


「楓・・・また来たの。まぁ別にいいけどさ。」


「真鈴さんお姉ちゃんを無下にしないでください!!」


紅葉のシスコンも相変わらずだ。


「別にしてないって。これがいつもの事だから。」


だがしかし、茜1人だけは様子が違っていた。


「百合川さんは今日もお休みだったの・・?」


「う、うん。そうだけど・・・」


こうして毎日の様に来ては、百合川さんの安否を確認する。・・・二人は面識あったのかな?


「そう・・・」


毎日同じ事を確認しては1人自分の家に帰る。その後部屋に引きこもってぶつぶつと何かを喋っていると茜のお母さんから聞いた。こんな事を2週間ほど繰り返していたある日の事。


「―の様だ。またこの学校から犠牲者が出ることになるとは思わなかった。」


一体この副担任は帰りのHRで何を話しているのだろう。


理解ができなかった。というよりはしたくはなかった。


いつ自分が学校を出て、いつ家に着いたのか全く記憶にない。


玄関を開けると涙で顔がぐちゃぐちゃになった紅葉と楓、そしてその家族が集まっていた。


どうやら楓たちもHRで聞いたらしい。






・・・茜が水死体となって発見された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ