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神々との契約者  作者: 黄昏の月人
第1章生誕の守護者
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プロローグ 始まりの時

これは、いづれ訪れる運命。

目の前を黒い霧が埋め尽くしている。

でもそれは、決してただの霧ではない。

目を凝らしてみれば、それは異形の群れだ。

様々な生物の一部をつなぎ合わせ、羽を持たせたその姿はまさに”悪魔”だろう。

その一角に対して、僕は手にした刀を振り下ろす。

体の一部を切り裂かれた悪魔は断末魔を上げることもなく消滅した。

そのまま連続して刀を振るい、次々と悪魔たちを消し去っていく。

けれども相手にしてるのは群れであり、こちらの動きの隙間を縫って一体が懐に潜り込んできた。

僕はその動きに焦ることはない。

僕は決して一人で戦っているわけではないのだから。

僕の頬のすぐ横を冷気を出した矢が通ると、僕に近づこうとしていた悪魔はそれに射抜かれて消滅した。

僕の左では、細身の剣が風と共に振るわれている。

その速さは僕以上で、彼女の強さが伺える。

そして僕の少し前では、身長に匹敵するほどの大剣を力任せに振るう少年がいる。

他にも周りを見渡してみればたくさんの仲間たちがいる。

盾を構えて後ろにいる民間人を守る者、魔導書を開き魔法で広範囲を殲滅するもの。

さらに数百メートル離れたビルの屋上には銃の煌めきも見える。

こんなにもたくさんの仲間たちが僕と共に戦ってくれる。

そう思うだけで僕はまだまだ戦える。

僕の背後で弓で援護をしてくれていた少女が僕の隣にまで来ていた。

少女と僕の瞳が合う。

その瞳からは僕に対する絶対的な信頼が伺え、僕も同じ気持ちを込めて少女を見返し、お互い同時にうなずく。

「第一遊撃部隊、これより作戦行動を再開する。目標・敵悪魔(デビル)及びウロボロスの討伐。総員戦闘態勢、誰一人欠けることは許さない。速やかに目標を殲滅せよ!!」

「「「イェス・コマンダー!!」」」

僕の指示に三人の部隊の仲間が答える。

「第二遊撃部隊、これより援護射撃を開始する。後ろは任せてくれ」

「第三遊撃部隊~、周りの相手は任せてください、私たちの魔法で全部倒しちゃいます~」

「第一防衛部隊、民間人の守護は任せてくれ。この盾より後ろには、誰一人として通しはしねぇ!」

他の部隊の仲間たちも無線を通して声を上げる。

最初こそ絶望的な状況であり、自分の中の負の感情に押しつぶされそうにもなった。

それでも戦い続けられたのは、

守らなければならない人たちと僕のことをどこまでも信じてくれるあの少女のおかげだった。

僕の胸の中に熱い火が灯る。

それは仲間たちの風を受け大きくなり、闇を焼き払うほどの大きな焔となる。

神様から授かった愛刀を強く握りしめ、一足で加速する。

今の僕には、負けるというビジョンが一欠片も思い浮かんでこなかった。


こうして物語は動き出す。

これはいずれ、そして必ず訪れる未来。

その時、少年はどのような思いを刀に込めたのか。

そして、少女はなぜそこまで少年を信じ抜くのだろうか。

それが明かされるのは、もう少し後の話である。



P.S

長らく更新せずに申し訳ありませんでした。

私なりに物語を書き溜めていた分も含めて見直し、

大幅に変更することにしたので遅くなりました。

申し訳ありません。

この物語を生き抜き程度にでも見ていただければ嬉しいです。

今後も何卒宜しくお願い致します。

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