イカサマ麻雀大会編 後編
※この作品はフィクションで出来ています。
また、コメディ要素を含んでおります。
この作品内で麻雀を扱ってはいますが、
麻雀を知らない人も読めるように、
麻雀のゲーム部分の描画は省いております。
■そして大会当日、
イカサマ有りの麻雀大会の開催日、当日になった。
麻雀大会の開始時間は10時、そして現在10時20分、
まだ電車の中に居て、少し遅刻している
遅れた理由はある、簡単な理由だ。
「思っていたより遠かった・・・」
路線図を見たとき、少し遠いと思ったのだが、
まあ、良い、ちょっとした失敗だ、特に問題はない。
というのも開催時間は朝の10時から、夕方16時まで、
僕の計算だと、どんなに好調でも1時間に稼げる平均は、
4万点ほどだと考えている。
僕は最初からイカサマで、12万点もの点数を追加している、
これは、絶対的な優位と言っても良い。
なので、少々の遅刻でも、最終的な結果には、
さして影響は無いと考えられる。
そうこう考えていると、電車は開催地である木林公園駅に到着した。
ここから大会会場の公園までは、徒歩10分ほど、
片田舎の、のどかな道を歩いて行くと、二人組とすれ違う。
容姿から察するに、二人とも、大学生に見える。
もしかしたら、僕と同じ麻雀大会参加者かな?
と考えつつ、すれ違うと、彼らの会話が飛び込んでくる。
通行人A
「麻雀大会、あれは無かったな、酷かった」
通行人B
「もう二度と参加しねーよ」
どうやら、これから参加する麻雀大会の話をしているらしい。
思わず二人の通行人の会話に耳をすませて聞いてしまう。
通行人A
「あのモヒカンのコンビだろ?」
「あれは無いよな、コンビで来るなんて」
通行人B
「前回の大会で、トップだったらしいぜ」
「あんな事許されるなんて、おかしいぜ、この大会」
通行人A
「もう、今日の事はスッパリ忘れて、メシでも食おうぜ」
そう言うと、駅の方へ消えていった。
「もう負けて引き返す人も居るのか?
まだ開始30分も立っていないのに」
会話の内容から察するに、二人でコンビを組んで、
途方もないイカサマを仕掛けてくるらしい。
行われている、イカサマの内容は何だろう?
推測すると、二人の間で情報のやりとりでもしているのか?
もしかしたら、テーブルの下の見えない位置で、
麻雀牌の交換などをしているかもしれない
でも良いことを聞いた。
モヒカンとは実にわかりやすい特徴だ
一瞬、思い浮かんだのは、
「ヒャッハー、汚物は消毒だー!」
という感じの絵を想像してしまったが、
そんな格好をした奴はいないだろう、
実際は少し強めのワックスで髪を立てたくらいの髪型だろうと推測される。
まあ、外見の特徴から、ある程度は分かると思うので、
相手の手の内が分からないうちは、近づかない様にしよう。
■公園入り口
10分ほど歩いて、公演の入り口へと到着する、
すると運動会などて使われるテントが見えてきた。
そこには「大会会場受付」と紙が張ってあった。
さっそく、テントに近寄り、受付の人に声を掛ける、
「ここで、麻雀大会の受付をしていますか?」
受付係の人は、意外と年を取っていた。
中年というよりむしろ、初老に近い男性だ。
しかし背筋のピンとしており、どこか品格がある。
まるで、喫茶店かバーのマスターといった感じだ。
ここでは仮に、彼の事をマスターと呼ぶことにしよう。
マスター
「ええ、ここで受付をしております」
参加ご希望の方ですか?」
「はい、参加者として来ました」
マスター
「参加されるとなると、参加料が5000円ほど掛かりますが、ご存じでしょうか?
どうします?参加されますか?」
非常に丁寧な対応だ。
「知っています、参加でお願いします」
マスター
「では、こちらの紙にご記入下さい。
名前と簡単なアンケートがあるので、よろしくお願いします」
「はい分かりました。」
渡された紙に目を通す
名前と年齢の記入欄、そして簡単なアンケートがある。
さっそく、記入をする
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名前:並木浩一
年齢:21歳
アンケート
・この大会の事は、何で知りましたか?
Web
・この大会に参加するのは、何回目でしょうか?
1回目
・麻雀経歴は?(おおよそで構いません)
約2年
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アンケートは本当に簡単な内容だった
紙に記入して受付のマスターに渡す
マスター
「初参加ですか、では少しだけ、大まかにルールを説明しますね」
■マスターから、ルール説明を説明された、
説明された内容をまとめると
・時間は朝の10時から、夕方16時まで
・細かなルールの設定はテーブルによって違う
具体的に言うと、
喰いタン:有り・無し
二翻縛り:有り・無し
などのちょっとしたルールの違いはゲームをするテーブルごとに違っていて
ルールを記入した紙が置いてあるので、それに従ってゲームを進めるらしい。
好みの設定があれば、その設定がるテーブルに行けばいいらしい。
場所がわからなければ、近くの係の人に聞けば教えくれるとの事だ。
この細かなルール設定はトランプに例えると、大貧民の地方ルールのようなもので
革命返し:有り・無し
8切り:有り・無し
縛り:有り・無し
などの設定だと思ってくれれば良いかもしれない。
・イカサマを発見した場合
普通の麻雀ではイカサマは許されないが、ここでは違う
でもやりたい放題という事ではない。
バレなければ問題ないが、イカサマに気がついた場合
近くのスタッフにイカサマの内容を伝えると、スタッフがカメラで確認するらしい。
カメラはかなりの数が、設置されているらしいが、
映像証拠として写らない限りは、イカサマと認定されないらしい。
ちなみに、このイカサマ認定のシステムについて、僕に取っては非常に有利だ。
僕の数学的ゲーム理論は、カメラに写る訳がないし、
点棒については、ゲームが始まる前に、カメラの無い場所で
持ち点に追加しておけば、何の問題も無い。
・イカサマがバレてもゲームは続行される。
例え、イカサマがバレても退場というわけで無く、
罰符、いわゆる、罰金分の点数を払ってそのままゲームが続くらしい
以上の説明を受けた、
マスター
「16時でゲームの締め切りとなるので、
その時点で点棒が残っている方は申告して下さい。
上位陣には賞金などが配られます」
なるほど、僕の障害になりそうなルールは、無さそうだな
マスター
「他に何か質問はありますか?」
一点だけ、気になっていた事を質問してみる
「前回の入賞者、どのくらいの点数だったんですか?」
マスター
「そうですね、例年だと、おおよそですが、
1位 20~18万点
2位 18~16万点
3位 15~12万点
くらいですかね。
10万点以上だと入賞して、賞金が貰える可能性が大きですね」
なるほど、僕は既に、3位に入賞するくらいの点数を最初から持っている訳だ。
マスター
「では、点棒を渡しておきますね」
と言って、小さなビニール袋に入れられた3万点分の点棒を渡された
マスター
「麻雀の競技会場は、公園の反対側なので、少し歩きます、10分くらいですね。
少しわかりにくいかも知れませんので、地図を渡しますね」
と言って、地図とルールが載っているチラシのような紙を渡された。
さて、いよいよ受付通過だ、隠しポケットに仕舞ってはいるものの
持ち込んだ点棒がバレないかと、ドキドキしていると
マスター
「他にも分からない点があったら、近くに居るスタッフに気軽に声を掛けて下さいね。
では御武運をお祈りします」
と、あっさりと受付が終了して、通過できてしまったしまった。
荷物検査とか少しは警戒していたが、そんなモノは一切無かった。
これで、最大の関門はクリアした、あとは怪しまれないように、
適当に、麻雀をして、時間を潰していれば、
それだけで、賞金圏内に入ることができる。
「さてと、行きますか」
公園の中の会場に向かって、進み始める。
■公園の中を移動していると
少し歩いたところで、分かれ道になった。
道を確認する為に、もらったチラシを取り出して、地図を見てみるが、
とても地図が分かりにくい、足を止めて、チラシを眺めていると
愛想の良い、小太りの男が近づいてきた
小太りの男
「おにーさん、大会参加者かい?
場所が分からないのかい?」
誰だろう? スタッフの人かな?
「ええ、はいそうです」
小太りの男
「俺も参加者なんだけど、場所だったら教えてあげるよ」
麻雀大会というからには、他人を蹴落とすような
ギスギスしたものだと思っていたけど、
意外とアットホームで、親切な人もいるもんだな。
「はい、お願いします、教えて下さい」
小太りの男
「ちょっとチラシかしてくれる」
と言うが早いが、ひょいとチラシを取り上げられた
小太りの男
「ちょっと分かりにくいよね、この地図のココ、今居るところここね」
と、隣にならんで、指をさして解説を始めた。
小太りの男
「ここが、こうだから、こう進めばいいよ、ちなみにトイレはここら辺ね」
説明してくれる事はありがたいが、
この人、ちょっとなれなれしいな、
距離感も、肩がぶつかるくらいに近い
小太りの男
「さてと、ここで迷っていると言うことは、あなた、初参加?」
(来たことある人なら、道に迷わないだろう)と、心の中では思いつつ
話をあわせることにした。
「ええ、そうですけど、それがなにか?」
小太りの男
「ところで、点棒は何点分もらえたの?」
この人は、なんでそんな質問をするんだ?
「3万点ですけど?」
小太りの男
「・・・よければ点棒を見せてくれる?」
この人は何を確認したいんだろう?
取り出して、ビニール袋ごと見せてみる
小太りの男
「たしかに3万点分くらいしかないね」
しばらく間を置いた後、少し低い声でこう切り出した
「やられたね」
なにを言ってるんだ、この人?
小太りの男はこう続けた
「実はこの大会、参加者には5万点分の点棒をもらえるんだよ」
「えっ」
声が出てしまう
小太りの男
「これ、俺の点棒だけど5万点分くらいあるでしょ」
といって点棒を見せてくれた、
本当だ、5万点ぐらいありそうだ。
小太りの男
「ちなみにあの受付の人、初参加の人からこうやって点棒を頂いて
毎回、上位に名を連ねてる常連だからね」
騙された、既に受付からゲームは始まっていたのか。
こんなやり方で仕掛けてくるなんて・・・
しかし、こんなイカサマ、初見じゃ見破れないだろう
・・・でも、たしかイカサマを申告すれば罰符を貰えるはず
この人は、この大会に詳しそうだ、ちょっと質問してみよう
「この事をイカサマとして指摘すれば、
僕がイカサマを見破ったとして、点数を貰えますか?」
すると、小太りの男にこう説得された
「この事をイカサマとして報告するのは難しいよ
説明を受けたと思うけど、カメラにイカサマが写っていれば、
罰符(罰金)という話だったでしょ?」
確かに、カメラを確認してイカサマの証拠が要るという話だった
「奴は運営にも関わっているから、カメラがどこに有るのか把握してるからね
写るようなミスはしないと思うよ。ちなみに受付の人の順位、去年は4位だったかな」
完全にやられた・・・
呆然としていると、励ますように、小太りの男が口を開いた
「君は初参加という話なので、一つだけ警告をしておくよ」
・・・なにか情報をくれるのか?
この大会、何が起こるかわからない、
少しでも情報がわかるなら、ありがたい
「要注意人物の事なんだけど、
去年、1位と2位だった、モヒカン兄弟のコンビの話なんだけどね」
ここでもモヒカンの名前か、どんな連中なんだ?
いままで愛想の良かった、小太りの男の顔が、険しい顔になり、
「モヒカン兄弟のコンビには、逆らうな、という事を警告するよ
もちろん、関わらないことに超したことはないが
もし関わることになったら、逆らわない方がいい、病院送りにされるぞ」
麻雀で病院送り?
まったく想像できない、気になってしょうが無い、思わず言葉を返す
「病院送りですか?」
小太りの男
「なにやら、泡ふいて倒れてた奴がいるらしい、
俺も、現場を見た訳ではないから何とも言えないけど・・・」
どんなイカサマだ、精神的な攻撃でも仕掛けてくるのか?
小太りの男
「イカサマの内容がバレて、モヒカン兄弟が逮捕されたという話も聞いた事がある、
これも噂だけど」
話に警察まで出てきたよ、ますますもって、訳が分からない。
僕が愕然としていると、
小太りの男は、今度はなだめるように
「まあまあ、そんな深刻な顔をしないで、
少し点棒落としたと思って、気持ちを切り替えていこうよ。
会場の方向はあっちだから、気を取り直して大会を頑張ってきな!」
といってバンと背中を叩くように押し出された。
「はぁ、頑張ります」
と、気のない返事をして会場へと歩き出した
「がんばってねー」
と小太りの男は手をふって送り出してくれた。
「ありがとうございます」
お礼を言うと、僕は再び歩き始めた。
僕が見えなくなる場所まで移動した後、
小太りの男は、呟いた
「やっぱり、初心者は良いカモになりそうだな・・・
後、いいそびれたけど、去年の3位は俺なんだけどね」
そう言うと、今まで浮かべていた愛想の良い笑顔とは違った、
不気味な、薄ら笑いを浮かべた。
■会場到着、直前
そろそろ、会場近くだな、点棒は・・・3万点しかない
本来、5万点だから、会場近くのカメラに写るエリアに入る前に、
持ってきた点棒から少し補充して置くか・・・
「さて、まずは、配られた3万点をとりだして・・・」
さっき点棒をしまったはずの、右のポケットを探すが見当たらない
「あれ?、たしか右に入れたと思ったんだけど、左かな?」
反対側のポケットを探すが見当たらない
「あれ?、ズボンのほうに入れたかな?」
ズボンのポケットを探すが見当たらない
「もしかして鞄かな?」
鞄の中身を全てひっくりして確認するが・・・
鞄を探すが見当たらない
・・・無くなってる
落としたか、そんなミスを僕がするか?
あの小太りの男に見せるまでは持っていたハズ
何か思い当たる事といったら・・・
もしかして、あの小太りの男に、スられた
そういえば、妙に距離が近かった
思い返してみれば、最後に押し出された、あのときにやられたのか?
そのまえの3万点の話を振ったのも、点棒の位置を把握するためだったのか?
「やられた」
酷い大会だ、まだ麻雀牌にも触っていないのに
配られた点棒を全て失ってしまった・・・
「そうだ、持ち込んだ点棒が無事に有か確認しよう」
持ち込んだ点棒は、荷物検査の事を考えて、隠しポケットの中に仕舞って置いた
これまでスられていたら、何も出来ずにゲームーバーだ
「あった、さすがに無事か」
はぁ、本当に酷いな、この大会、
告知に、何でも有りとは書いてあったけど・・・
「まともじゃないな。」
この時、僕は混乱していたが、
しばらく時間が立つと、冷静に考えられるようになってきた。
「・・・ここで挫けていてもしかたないか」
さて、気を取り直して、行くか
再び会場の方へ歩き出す、
いよいよ会場に着くという直前に
「うわっ」
思わず声が出てしまった
モヒカン兄弟のコンビがうろついていた、
その外見は、ヘアスプレーを一本丸々使ったような、見事なモヒカン
服装は革ジャンに革ズボン、革には金属の鋲が打ち込まれており、
ご丁寧に肩パッドまでしている。
この場所より、世紀末の方が似合っているような外見だ。
しかも、ひとりは、なぜかボコボコに凹んだ、歪な金属バットまで持っている。
なんで、こんなのが麻雀やってるんだと、見ていたら
目が合ってしまった、すると近づいて来るではないか。
「やばい」
近寄ってきたモヒカンはテンションの高い声でこう言った。
「ヒャッハー、おまえ、麻雀大会の参加者だろう?」
厄介なのに絡まれた、下手に嘘をついて、逆上してきたら
何をされるかわからない、ここは素直に答えておこう
「・・・そうです」
モヒカン兄弟とは、同じテーブルで、麻雀さえ打たなければ良いのだから。
適当な話をして、はぐらかそう。
ごまかしきれず、最悪の状態、同じテーブルで麻雀をする状態になったとしても
お腹が痛くなったとか適当な理由を付けて、離席しよう
というか、実際に本当にすこしお腹が痛くなってきた気もする・・・
「参加者なんだな」
と確認すると、モヒカン兄弟は、にんまりと笑った
すると一人の男は、懐から、小型ナイフを取り出してきた
もう一人は、警告音のように金属バットをパシパシと鳴らし始めた
「点棒を全て出せ」
「えっ」
一瞬、頭が真っ白になる
しかし、すぐに事態が把握できた。カツアゲだ。
でも、さすがに、この事がバレれば、
大会から追い出されるという事くらい
少し考えれば分かるだろうに・・・
ちらりとモヒカン兄弟を見る
「早く出せよ!」
あっ、ダメだ、こいつら、何も考えてない顔だ。
何をしでかすか分からない。
モヒカン兄弟が、さらに、にじり寄って来る
「全て点棒を出せと言っている!、怪我をしたくなければな!」
小太りの男が警告の内容は、この事か。
素直に従えってこういう事か・・・
病院送りってこういう事か・・・
警察沙汰ってこういう事か・・・
ここで考えられる選択肢は二つ
・素手で武器を持った二人組の男に立ち向かう
・素直に点棒を全て差し出す。
冷静になって考えてみよう。
前者の選択肢は無謀としか言えない、しかも
参加費5000円で、怪我をしては、どう考えても割が合わない
ここは素直に点棒を差し出すしか選択肢な無いな
◇◇◇ 僕は全てを諦めた ◇◇◇
「あっ、はい、すいません、これをどうぞ」
持ち込んだ全ての点棒を差し出した
モヒカン兄弟(弟と見られる方)
「うっひゃー、こいつ、こんなに点棒もってますぜ、アニキ」
かなりの上機嫌だ、そりゃそうだろう
この点棒だけでも、大会で上位に食い込めるくらいの
点数がある。
モヒカン兄弟(兄っぽい方)
「これだけの点棒を差し出したおまえに、ひとつ教えてやろう」
ああ、はい、なんでしょうか。
頭わるそうだから、弱点でもしゃべってくれるんでしょうか?
モヒカン兄弟(兄っぽい方)
「このイカサマも運営に報告して、カメラで確認できれば、
俺様たちが罰符をはらうことになる」
なんだって!
っていうか、これイカサマだと思ってるのか?
いや、そもそもイカサマの範疇ってどこまで認められるの?
・・・もう、なんだかよく分からなくなってきた。
モヒカン兄弟(兄っぽい方)
「ただしここら辺にはカメラがない!イカサマだと証明できない訳だw」
モヒカン兄弟(弟と見られる方)
「ざまぁねえな、これからはカメラのない場所には気をつけるんだな」
満足そうな笑みを浮かべる。
モヒカン兄弟(弟と見られる方)
「次に行こうぜアニキ」
モヒカン兄弟(兄っぽい方)
「そうだなこの調子で、今年も優勝間違いないなw
じゃあな、初心者くん」
そういうと、モヒカン兄弟は次の獲物を探して消えていった。
驚異は去った、しかし僕の初参加も終わった。
まさかこのような形で終わるとは・・・
ギャンブルの世界がこんなにも過酷で残酷だったとは・・・
「この世界は厳しいな・・・」
大学生ごとにが、太刀打ち出来るレベルではなかった・・・
全てが甘かった・・・
長いため息のあと
「もう帰ろう」
僕は、重い足取りで帰路に着いた。
~ 果して、彼がまともに麻雀を打つ日は来るのだろうか? ~
~ 組み立てた麻雀理論が使える日は果して来るのだろうか? ~
イカサマ麻雀大会編・完
色々と酷い文章ですが、
よろしければ、感想をお願いします