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エピソード15

ガルと一緒に武器屋に向かって歩く、途中の道には露店がたくさん並んでいた。焼き鳥のようなものを売っている店もあれば、飲み物を出している店、果物のようなものを並べている店もあった。少し興味があるので武器屋の用事が終わったら寄ってみようと思う。なんて思っている間に武器屋に到着した。

武器屋は案外広く、剣や槍などの武器がきれいに整頓されておかれていた。

「さあ着いたぜ。じゃあちょっと用事を済ましてくるから、その辺の武器でも見ててくれ」


そういうとガルはカウンターのような場所に行き、何やら話を始めてしまった。しょうがないから武器を見てみようと思い、店の中を歩く。

「色々な種類の武器があるんだな」


剣や槍、斧、弓などかなりの種類があった。

「とりあえず今スキルが使えるのは剣と棒だけなんだよな。まあ気に入ったものがあったら覚えればいいか。」


と言う訳で<知識>を使い、武器の鑑定をしながら1周してみる。

「結構良い武器と悪い武器があるんだな」


同じ見た目の武器でも攻撃力や属性、耐久値などの違いがあった。耐久値が最大値まである槍の横に耐久値がほとんど残っていないものが置いてあったりもした。まあ俺は鑑定してたから大丈夫だったけど。

そんな感じでどうするか考えていると用事が終わったのかガルが歩いてきた。

「いやー悪い悪い、待ったか?」


「いや、武器見てるだけでも結構面白かったし大丈夫」


「そうか。そういえばおまえは何をしに来たんだ?」


「いや、今まで武器持ってなかったし買おうかと思って」


「そうか、まあわからないことがあったら聞いてくれ」


「わかった。そういえばガルは何を使ってるんだ」


「俺は普段は片手剣と槍の二本だな。一応ナイフも何本か持ってるぞ」


「基本は片手剣と槍どっちを使ってるんだ?」


「剣が多いかな。近づきたくないやつが相手の時は槍だな」


「なるほど、何かおすすめとかはあるか?」


「人によって得意なものは変わるからな。一概にこれがいいって言えるものはない」


「そうか。どうしようかな~」


「まあゆっくり考えな。」


「ああ、ありがと」


………


30分程考えた結果やっと買うものが決まった。

片手剣4本・ナイフ10本・槍1本・斧2本・鎌1本

どれも耐久値の高いものを選んだし、攻撃力もかなり高い良い品だと思う。

そういうことで武器を購入、全部で金貨150枚だった。一気に所持金が半分消えてしまった。こんな調子で使っていったらすぐなくなりそうだな

、気を付けなければ。

買っておいた武器をアイテムボックスの中に放り込む。斧とか鎌とか入るか心配だったけど、あの22世紀のタヌキ型ロボットのポケットみたいなかんじでするっと入っていった。原理はよくわからない。

「そういえばお前時空魔法持ってるんだよな。いいな~、俺もアイテムボックスがほしい」


結構悔しそうにガルが話しかけてきた。

「?欲しいんなら覚えればいいんじゃないのか?」


「無茶言うなよ。基本7属性以外に適性を持ってるってだけでもかなり珍しいってのに、時空魔法持ってるやつなんて国に1人いるかどうかだぞ」


「時空属性ってそんなにレアだったのか!」


「それはもう。時空属性持ちなんてそれこそ国に重要来客レベルで迎えられるくらいだ。というかなんでお前は冒険者になんてなったんだ?国に時空属性持ちを報告すればかなりの高待遇が約束されてるくらいなのに」


「うーん。そもそも目立つのがあんまり好きじゃないんだよ。まあ状況にもよるけど」


「目立つの嫌いって言ってもな。登録早々Sランクなんて滅多に有るもんじゃない。少し他の人にも言っておいたしな。多分この街では結構話題になると思うぞ。かなり小さな町だし、この街からSランクが出るのは初めてだ。まあがんばれ」


「がんばれじゃない。お前ギルド職員だろう、何とかしてくれよ」


「いや俺はギルド職員じゃないぞ」


「え?」


「暇つぶしにギルド職員の真似事してただけだ。もう勤務期間も終わったしな。今日が最終日そして仕事はさっき終わった。これで元通りの普通の冒険者だ。さてと、次はどこに行こうかな」


なんてこった、こんな奴の所に行ったのが運の尽きだった。これからどうしよう。とりあえずほとぼりが冷めるまでこの街にはいられない


「う~ん、南のほうに行くか。いや西もいいな」


うるさいぞガル。ん?そうか


「なあガル」


「ん、なんだ?」


「俺もついていくよ。いろんな所行ってみたいし、ちょっとここから離れたい」


「ああ、いいぜ。旅は道ずれ、人数多いほうが楽しいしな。でもいいのか?この街にいなくて」


「当分この街には居たくない。お前が広めたりしなければこの街にいても良かったかもしれないけど」


「おいおい、俺が広めなくてもギルド長に話が行くさ。どうせそこから話は広がる」


「とりあえずなんであれ当分お前についていくぞ」


「ああ。じゃあ三日後に出発だ。それまでにしっかり用意をしないとな」


「ところで目的地はどこなんだ?」


「言ってなかったか。今回の目的地は東にあるコルセニカ王国だ。海に面してるからこことは違う雰囲気が楽しめるぞ」


「それは楽しみだ。まあとりあえずはやることをやるか。気乗りしないけど、依頼を受けてみようかな。金もほしいしな」


「まあ何しててもいいけど準備はしっかりしろよ。わからないことがあったら教えてやるから」


「ああ、そのときはよろしく」

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