エピソード10
なんとかあと少しのところまできたが予想以上に殺されるペースが速い。集団もあと3人にまで数が減ってしまっている。
くそっ、このままじゃ間に合わないな。しょうがない
〈時間掌握・遅〉
その瞬間周りの時間の流れが遅くなる。俺は普通に動けるけどな。
〈時間掌握〉は時空魔法で取得した技能の一つで、自分以外の時の流れをコントロールできる技能だ。時間を止めることはできないが、まあ出来なくても十分だ。
「これなら間に合う、急ごう」
やっと着いた。着いたときにちょうど〈時間掌握〉が切れてしまった。
襲われているほうは人間だが、襲っているのは
「熊?」
やたらとビックサイズであることと毛が赤いことを除けば普通の熊だな。
熊が生き残っている1人に向かって腕を振り上げている、このままじゃ危ないな。
「とりゃ」
熊の腕を思いっきりなぐりつけたがビクともしない。だが熊がこちらに気付いたようで腕をこっちに向けてきた。でも、スピードがないからあんまり怖くない
「お前ら、終わるまで安全な場所に避難しときな。」
腕を難なくかわしながら3人に向かってそういうと、3人とも一目算に逃げ始めた。さて
さっき殴った時全然聞かなかったから魔法を使ってみよう。ということで
「じゃあ、いってみよう」




