表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/102

39:夏といえば………

かんなり短めです。

ことの発端は、自他共に認める“お金持ち”の、美雪先輩の一言で始まった――――


「さぁ夏休みだ!ユキ、我が綾館家が管理するプライベート・ビーチでにゃんにゃんしよう!!」

「―――は?」


昨日、終業式も済んで本格的に夏休みを迎えた俺。

特に予定も無く、昼まで寝ている妹の昼食を準備していた時、もうすっかり慣れてしまった住居侵入の常習犯となっている美雪変態(先輩)から、突然のお誘いを受けた。つか、“にゃんにゃん”ってなんだ?………いや、聞きたくねぇ。


「反応が薄いぞユキ。我が綾館家が保有する別荘に招待しようと言っているのだ!どうだ、嬉しいだろう!!」

「いや、別に……」

「ユキ、嘆かわしいですよ。夏休みというのは、本来学業から解放され、思いっきりハメを外す事を目的とした長期休暇なのです」


うん。絶対違うよリリナ先輩。


「まぁなんだ、私としてはユキと二人っきりでイチャイチャするのが目的なのだが、それではユキから拒絶されかねん…………そこで!!」


ガチャ………


「ユキ、美人姉妹が誘ってるんだぜ!これで行かないって事はないよな?なっ?」

「いやー私もヒマしてたからさ!」

「俺としては、皐月と一緒ならどこでも………」

「海だにゃ〜!潮干狩り・釣り・サバイバル!」

「………女の子………ああ、いぃ………」

「海だと聞いちゃ、黙ってらんねぇ!アタシも有休はたいて行くぜっ!!」


なるほど。敵(変態)さんは外堀から埋めてきやがったな。これで断ったら、全員(健一・如月・河南・結城・湊となぜか獅子神さん)からブーイングの嵐がくるのは必至。

まぁしかし!こっちには最終手段の毒舌少女(?)、我が家の女帝様(妹)がいる!これを理由にすれば、断る口実も―――


「ユキ、早く準備しなさい」

「…………………………………………………………………………………ハイ」


出来なかった。お前(凜)、さっきまで部屋で寝てたはずだよな!?なぜに準備を終えてる?腰には浮輪装備!?頭にはゴーグル&シュノーケル!??準備良すぎじゃね!!??

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ