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28:変態とツリ目とメイドと百合(ある意味豪華な属性女子)

短めです。

女の子、三人集まりゃかしましいしい………なんて誰かが言ってた。

……わかる気がする。


「だいたい押し付けの恋愛なんか成立するわきゃねえだろバーカ!!!!」

「はぁっ!?お人よしのユキの性格に付け込んで図々しく家に上がり込むような不良に言われたくないっ!!」

変態さんと獅子神さんは、リビングで口喧嘩の冷戦状態である。


「……可愛い……お姉さんと付き合わない……?」

「ユキ、この人面白い」


湊よ、俺の前で妹を口説くのはやめてくれ。いや、というか口説く事自体をやめて下さい。


「ユキ、お食事の準備が出来ました!」


早っ!!つか、喧嘩をいさめるのを優先して!一方は貴女の妹ですよ!!











さて、一方で口喧嘩、もう一方で愛の告白(というか口説き中)の我が家のリビング。

まぁ、先ずは―――


パコンッ!パコンッ!!


「あいたっ!?」

「って!?」


あんまり騒がしいので、アルミ製のお玉杓子で変態さんとツリ目さんの頭を叩く。


「「何をする!!」んだよっ!!」


なんでこんな時ばっかハモるんかねぇ。


「……黙れ。今すぐ家を追い出されるか、大人しくしてるか……どちらかを決めろ」

「「うっ!」」


こういう時、ツリ目ってのは役立つ。いかんせん目つきの悪い俺だから、目を細めるだけで、たいていの人間は黙る………不本意だが。


「どうしますか、お二人さん?」

「「ごめんなさい」」


はい、こっちは片付いた。さてと、問題は妹と湊の方だな………。


「お付き合いって、つまり恋人?」

「………そう」

「お姉さんは、レズ?」


うわぁ………どストレートに言ったな凜。


「………そう」

「………………う〜ん…………」


そう、しか言わないな湊は。つか、凜………悩むんだ!?


「ごめんなさい。お友達じゃ、ダメ?」

「………充分」


なんとかこっちは口を挟まなくても大丈夫そうだな。自然に片付きそう―――


「……友達から……やがて、恋人………」


怖い怖い怖い!!!!諦めて湊ぉっ!!











なんとかギャーギャーとした騒ぎも落ち着いた(別の問題は保留)ので、夕食だ。両親を含め四人家族の我が家において、8人用テーブルという無駄な家具が役に立つとは思わなかった。テーブルには獅子神さんが作った料理とリリナ先輩の作った料理が並ぶ。


「では!」

「いただきます!」

「「いただきます」」

「い、いただきます!!」

「………いただきます」


各々が一様に手を合わせて、席前に並んだ料理に箸を付けた。

さて、反応はどうだろうか?


「ん、今日も美味いぞユキ!」

「……(コクリ)……」


ふむ、変態先輩と湊に出したのは獅子神さんの作った料理だが、反応は良い。

さて、俺も一口………ん、美味い!


「塩加減は上々、鯖の脂乗りもちょうど良い」

「こ、これ、美味すぎないか!?」


さすが鋭敏な味覚の持ち主の凜。獅子神さんの反応、初めてリリナさんの飯を食べた時の俺と同じ反応だな。ま、リリナさんは高校生(?)だが、本職は現役メイドだからな。素材も良いが、味をきちんと引き立てる腕前を持ってる。


美味しい食事を摂れば、自ずと幸せな気持ちになるのが人間だ。あれだけギャーギャー言い争っていた美雪先輩と獅子神さんだが――――


「むうぅ………悔しいが美味い!」

「あ、ありがと……」


素直に美味しいと認めた美雪先輩もそうだが、威張る事無くきちんと「ありがとう」と返した獅子神さんも、立派だ。

………飯食い終わったら、またギャーギャー言いそうな気はするが。


まぁそれは食事中には起こらないだろうが、問題は―――


「………ご飯も美味しい……でも………凜ちゃんの方が……もっと……美味しそう」


湊、食事中に妹をナンパするのはやめろ。なんかキャラが崩壊してるぞ!

書いてるうちに気付きました。

「あれ?湊奏のキャラが崩壊してないか?」

と。

湊奏は、寡黙で色白なミステリアス美人………というのが、私の中での設定だったのですが、いつの間にか「百合っ娘」になったり、滅多に喋らないはずだったのに、途切れ途切れながら長い台詞を喋ったり。

正直、ブレすぎ。

ただ、まぁ……ユキの周りの女の子で唯一のまともキャラが如月舞だけになったりと、全体的に濃いキャラばかりに。

こんなキャラをいかに活かせるかが、今後の私の目標になってます。

以後も精進致します。皆様、これからもよろしくです!

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