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獣人冬眠症

作者: 青緑 灰
掲載日:2026/06/22

「……おーい」



「…………」



さっきまで一緒に話をしていた目の前のクマの獣人である兄が虚な目でぼーっとしていた。



「……あぁアレか。布団いくぞー」



「……」




声をかけながら立ち上がらせて布団へ寝かせる。




「……よいしょっと」




自分たち兄弟は二人して獣人冬眠症を患っていた。寒くなると数ヶ月眠ってしまう病気で人によってはそのまま死んでしまう事もあるらしい。


薬はあるが兄にはあまり効かないらしくよく眠そうにしている。



「……やっぱりオレより毛モフモフだなぁ」



兄が寝ているのを良いことに頭や頬の毛を引っ張ったりして少し遊ぶ。兄はクマの獣人で毛の量が多いが、自分はハクビシンの獣人で兄よりは毛が少なくモフモフさでは負けている。


小さい頃みんなに撫でられモフられていた兄を思い出す。




「早く効く薬開発されないかな」



自分が飲んでいる薬は兄にはあまり効かなかった。他にもいくつか試したが兄にはどれも効かなかった。




「……おやすみ〜」




寝息をたてる兄を置いて部屋を出る。





これはフィクションです。

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