星降る夜の底なんて
冬休みに星降る夜に週末に
冷たい風に微笑んで
もう、振り返らないってスキップをして
きみの俯いた視線を飛び越えてゆく
そのまま聖夜も飛び越えソリに乗って
プレゼントは忘れてみる
底なんて知らない
冬休みに星降る夜に週末に
振り返らない決意だけを抱いて
繰り返さない決意だけを抱いて
輝きを増してゆく街のイルミに華やいで
スキップをして
あなたが見ようとしない空までゆく
防犯カメラに写りこむ光線
時速何キロで走っていれば消える
顔は消えかけて心臓が疼く凛とした冷たさ
上塗りがもっともらしい質感を与える日常に
なにかが消えて下地になってゆく落葉
北風に削られて露わに滴る冬枯れの畔から落ちてゆく
底なんて知らないって
瞳の底からあなたを覗く
目を逸らすひと目を合わせば
終わりだと知っているかのように
俯いた視線は失った時だけが雨に輝いている
わたしだけの力ではなかったあの頃の失った軽やかな明るさ
見えなくなった星達のお陰だった
心臓が重なり合った脈道は霜焼けに途切れてしまっても
通り過ぎる人々の足音に包まれ和む暮らし
音の透き間に心の目と目が確かに合った記憶の面影が移ろう
大切なひとへ 何かが届いた時の嬉しさ
自らを責めて責められ風の中に身を削った道
見上げていたあの空はいつも星を降らせてくれたこと
底なんて知らない
そう言って
流れ星と目が合って
森の片隅で六等星となる聖夜
瞳の底から咲いてゆく
静寂の冬の花火よ星降る夜よ
底なんて知らない
そう言って
僕の空を星一杯にして




