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【プロットタイプ】優しさは、時に残酷だった

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


瑠衣は瑠衣なりに優しいけれども、依存だけはさせてくれないんだよ。

精神が不安定になると、何かしらの形で悦を求める。酒もそう、薬もそう、娯楽もそう。手っ取り早い形で、脳に快楽を齎したくなる。

だから私も同じ様に悦を求めた。体が付いて行かないくせに、心のままに好き放題した。

もう一回。もう一回。もう一回。そう思って相手に顔を近付けると、ぺしっと額を叩かれた。

「これ以上やって何になる」

涼し気な目をしている。鋭いと言っても良い。切れ長と言っても良い。その目を殊更尖らせて、此方を睨んでいる。

苦しいのならば傍に寄り添い、支えてくれる。けれども其れが依存に繋がるならば、容赦はしない。徹底的に叩き落とす。

「何にもならないよ……。でもそうでもしてなくちゃ、何し出すか分からない」

やってるのは薬物中毒と同じだった。後の副作用が怖くて仕方がない癖に、それが無いと精神が安定しない。仮初であっても悦楽が欲しくて仕方ない。そうでもしないと生きていけない。

目の前から大きな溜め息が聞こえてきた。呆れたのだろう。瑠衣は依存される事を嫌うから、一人でも大丈夫な人間を好むから。後に続く言葉は何となく分かった。『この関係は終わりだな』、きっとそう言うのだろう。

「人格はどうしたよ。お前らしくもない」

あれは生きる為に必死で変えてるだけ。面倒事を起こさない為に変えてるだけ。変えなくても大丈夫ならば、ずっとこのままだよ。

そうしてそうなるまで私を許したのは、他でもない貴方なのだ。

「ねぇ、お願い、お願いだから。あと一回。一回だけで良いから。そしたら全部終わりにするから、ちゃんと朝起きるし、会社行くし、定時まで頑張るから」

するとふと頬に瑠衣の指が当たった。そのまま包み込む様に上げさせると、黙って唇を奪う。絆されるままに舌を入れようとしたら、指は肩へと移動し、思い切り引き離す。

「これで終わりな」

「何で……?」

「一回だけと言ったろ」

相変わらず鷹の目だった。意志を持った人の目だった。

瑠衣は優しい。其れは知っている。けれどもその優しさは時にどうしようもなく残酷な一面を見せる。甘いと優しいは違うのだ。

「もう寝ろ……。こんな無意味な行為に縋るより、意味がある」

そう言うと布団を掛けて軽く肩を叩き始めた。あやしているつもりらしい。優しさは、時に残酷だった。

後日談はまた後で。気が向いたら瑠衣たんの小言が聞けます。


精神が不安定になると、酒やら薬やらに人間依存するじゃないですか。

其れに触れ合っている間は、持っている不安から離れらるから。


鏡花は結構性に奔放。

酒も煙草も薬もやらないから、そっちに行っちゃう。

人格変える事で依存から離れているけれども、其れが出来ないと、依存する事になる。


鏡花の人格変化って、処世術の一つなんです。

面倒事や頼まれる事が無いならば、やる必要がそもそもない。

だから、かなりまずい状態。


だから突き放されたんですよ。自分に依存させないように。不毛な関係にならないように。それでもやってけると思っているから。


しっとりしちゃう。

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