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使わせて頂きます!

 それから、街の人達の怒りが冷めた後に——エリアルは、ボコボコになったフロックを引きずって、冒険者ギルドに報告に向かった。

 そして、フロックは水魔法で記憶のリーゼントベアーとエリアルの戦いを投影すると

エリアルは、実力が認められて——いきなりDランクへと昇格を果たした。

 その後、エリアルはフロックと場所を変えて話す事にした。


「……あんた——ッ! 何、あの魔法は!?

 あんな便利な魔法があるなら自分の誤解もちゃんと解きなさいよ——ッ」


 エリアルは、そう騒いでいるが……フロックは、ずっと真剣な顔をしていた。


「ねえーー! ちゃんと、聞いてるの!?」


「お前って……凄い奴なのか?」


「認めたくないけど、あんたの方が凄いわよ——ッ!」


「俺はBランクの冒険者になるまでに数年かかった。のに……

 それを、お前は……たった一瞬でDランクまで上り詰めるなんて——そうか。凄い奴は、自分が凄いなんて言わないからな……

 よしッ! 分かった。お前を仲間として認めてやろう」


「何で、そうなるのよ。

 私が、あんたの仲間にならないといけないのよ」


 とは言ったものの……正直言って、このフロックと言うカエルの実力は本物。

 間違いなく、物凄く強い! それだけは、分かった。

 リーゼントベアーとの戦いでも、フロックの粘液を舐めた。

 モンスターの動きが悪くなっていた事に——エリアルは、気づいていた。


(コイツは、あの時——確実に、私に経験を積ませようとしていた。

 しかも、私が倒せる範囲での……)


 そこまで計算をして、リーゼントベアーを弱らせて——私が危なくなった。

 もしもの時は、瞬時に助けに入っていたに違いない……。


 そんなコイツは、見た目を除けば——仲間としての実力は、申し分ない。

 と、言うより。本来なら私から頼むのが筋なくらいの実力者!


(でも、へたにしたてに出て……

 コイツ(魔物)に、主導権を握られたら。何をされるか分からない……)


「何だ!? 何をみてやがる。やるかコラ!」


「まぁ、あんたが悪い魔物じゃないって事は

一応、分かるけど……」


 それだけで、全てを信用するのは危険すぎる。


「俺様を理解出来る奴なんて、そうそう——

いねーからな。

 理解を超えた凄さがある。それが、俺様!

カエリングズ・フォートナイトイズ、ベストアルバムシングルパーム……」


「もう良いから、少し黙って——ッ……」


 それに……あれだけ人を助けているのに

それに気づいいるのは、何故か私だけである。

 それは、不思議であると共に——可哀想とも思う。

 ならば、私が一緒にいてフロックの誤解を解いて行けば——コイツは、皆んなからも感謝されるヒーローに……


「何で、私が——そんな事を考えるしかないのよ!」


「何の事だ?」


「気にしないで、こっちの話よ……」


「そうか、仲間になってくれるなら。

 この魔力結晶の指輪をやろうと思ったんだが……まぁ、仕方ないから。

 今回は初クエストと女の子を助けた褒美としてあげるケロよ」


「えっ!? 指輪……要らないわよ。

 そんな物——」


「いや、遠慮するな——。

この世に9つしか存在しない貴重な物ケロよ」


「いや、貴重とかそう言う問題じゃなくて……

イヤ……ちょっ……と、やめて——!!!」


 嫌がるエリアルの手を押さえて、フロックは薬指に指輪をはめた。


「バカなの!!! 何で所に、指輪をはめてるのよ———しかも、ヌルヌルして外せない!」


「えっ……何が!?」


「えっ……何が!? じゃないわよ!」


「昔、村娘を助けた時は——いつも、薬指に指輪をはめてくれ! って、頼まれたケロよ。

 そしたら、皆んな喜んでくれたし……」


「知らないわよ! 何処の村カエルよ——私は、気高いエルフよ!

 魔物なんかに、指輪を貰っても嬉しくなんてないんだから——ッ!!!」


「いや、その時は——人間の村娘だったケロよ」


「何処の世界に、あんた(魔物)から指輪を貰って喜ぶ人間が居るのよ——!!!」


「そんなに疑うなら——見せてやるケロよ!」


「見せてみなさいよ! そんなバカ存在しないわ——ッ」


 すると、フロックは水魔法でスクリーンを作り出すと——自分の記憶を投影し始めた。


「オケラスキオラン……記憶の精霊よ。

我、記憶を映し出せ!!!」


 そして、映し出された映像を見たエリアルは……


「こ、これは……」

_________________________________________

あとがき


書いたら、ドンドン投稿して行こうと思います✌︎('ω')✌︎

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