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呪い

 それから二人は、普通に冒険者としての活動をしていると……

 最近ではクエストの際——キバもよく仲間に加わる事も増えて行った。

 

 そんなある日……


 エリアルは、自分宛に届いた手紙を開くと——中には何も書かれていなく……その代わりに少しだけ赤い塗料が付いていて、ついでに何故か!? 死んだ小さな虫が入っていた。


「エリアル、なんだそれ? 要らないなら俺が食べてやろうか?」


「やめておきなさい。これは、呪いよ……」


「えっー? 誰宛ですか……? 俺っすッか? それとも先輩宛ですか?」


「何で、俺なんだよ!」


「えっ、だって、そんな物。貰う人って言ったら先輩くらいじゃないですッか!」


「私宛よ。だから、心配しないで」


「何で? 姉さん……が?」


「確かに、何で? エリアルなんだ???」


「呪いと言っても、大した呪いじゃないわよ。

 簡単に言うとエルフの里からの呼び出しなの……そして、私がちゃんと戻ってくるように、少しだけ呪いが付いているだけよ。

 ちゃんと、エルフの村に帰ったら解ける呪いだから気にしないで」


「姉さんの里、怖いっすッね……」


「確かに、そんな事をしなくても普通に戻って来いの連絡だけで良いと思うが……」


「エルフ族には、色々とルールとか掟とかが有るのよ。と、言うわけで私は一度、郷に戻るから少しの間パーティーを抜けるわね」


「いや待て——ッ! 勝手に決めるな! エリアル——お前が抜けずとも俺達がついて行けば良いだけのこと——」


「それはダメよ! エルフは掟が厳しいとさっきも話したでしょ。

 魔物と半魔なんて連れて行ったら、私が怒られるわ。だから、絶対について来ないで!

 郷に行ったら解ける呪いだから、解けたらすぐに戻ってくるから。

 お願いだから、何もしないで待ってて——」


 そう言うとエリアルは、旅立つ準備をそそくさと整えると……二人を置いて、旅立ってしまった。


 そして、残された二人は……


「待ってくれー! エリアルぅ〜……お前が居ないと、このパーティーのツッコミ担当が……」


「姉さんって、このパーティーのツッコミ担当だったんすッか?」


「当たり前だろ! ツッコミとは、本来! 間違いを正しく修正する事、と言う理由からエリアルは、間違いなく! このパーティーのツッコミ担当である!」


「じゃー新しいツッコミ担当でも探しますか?」


「確かに、それも有りかもしれんな……」


 二人が、そんな事を話していると……一人の少女が話しかけて来た。


「ねぇ〜君達、何か困ってるのではないのかい。その悩み私が解決してやろう!」


 白髪の少女は、そんな事を言いながら自信げに話しかけて来た。


「キバ……とりあえず、向こうに行こう。

 まずは街からだ——!!!」


「えっ……何か……変な女の子が話しかけて来ていますが、ほっといて良いんですか?」


「……ぁぁ……あの手の奴とは、関わるな。   

 数日前から俺達をつけ回しているストーカーなんだアイツは……」


「マジすッか!? ヤバい奴じゃないすッか!」


「だから、知らんふりをして……この場を立ち去るぞ……」


「分かりました……」


「おい! お前達——ッ! 困っているのだろ。

 私が、このパーティーのツッコミ担当になってやる」


「ほらな、こっちの話を盗み聞きしてやがる」

「本当すッね……ヤバいすッね……」


「なあ、頼むよ! 頼むから、話だけでも聞いてくれよ。

 私だって……

 この少女との出会いは、まだまだ先の話しである。

 とか言われて話し掛けるの悩んだんだからな! それでも勇気を振り絞って話しかけているんだ。少しくらい聞いてくれても良いじゃないか!!!」


「何言ってんすッか? あの女……」

「分からん」


「あれだよ! ダンジョンの後の話だよ」


 その言葉を聞いて、フロックは足を止めた。


「ダンジョン……もしかして、お前も——あのダンジョンに行ったのか!?」


「ああ……あそこで、お前達に話を掛けようとしたんだが……お前達怒っていたからタイミングが合わなくて……」


「て、事は……お前もあの宝箱を見たんだな。

 そうか、分かった! 仲間に入れてやろう。そして、必ず一緒に……あの迷宮の主人をぶっ殺そう!!!」


「…………ぅ……ん……」


「と、言う訳で、お前は今日から仲間だ!」


「えっ!? 先輩、本当に——こんな奴、仲間にするんすッか?

 ツッコミ担当どころか、同じ匂いしかしないんすッけど……」


「まぁ、別に良いんじゃね〜……」


「そうだ! そうだ! リーダーがこう言ってるんだ従え下っ端——」


「俺、コイツ嫌いすッ!」


 そして、謎の白髪の少女が仲間に加わった。


「改めて、自己紹介をする。

 私は、シロと言う。ヒロイン担当に、持ってこいの白髪の美少女だろ! どうだ、どうだ——喜べ!!! しかも、魔法少女だぞ!」


「情報量が多すぎすッ……覚えらんないすッ……姉さんとキャラがかぶってるすッ」


 そうやる気なく答えるキバは、このシロと言う少女が仲間になる事を喜んでは居なかった。


「まぁ、確かに……キャラはかぶってるかも知れないな」


「何処が、かぶってるの? あの人は、エルフだし——私は白髪の美少女よ!」


「姉さんも美少女だし……違いと言えば、髪の色と耳くらいすッよ! 被りまくってますよ」


「それだけ違えば、十分でしょ?」


「お前、ちゃんと俺達の容姿を見てから言え」


 シロは、もう一度! ちゃんと二人を見てみると……一人は、半人範馬の男。そして、もう一人は、カエルのモンスター……それからすれば、エルフと人間の違いなど左程も内容に感じられた。


「ゔぅ〜ん……このままだと、エリアルが戻って来るまでの臨時の仲間になってしまうな」


「それで良いんじゃないすッか! お前なんて、姉さんが戻って来るまでの男性読者への供物すッよ!」


「何を言っている!? 私は、誰が何と言おうと居座るぞ!!!」


「いや、シロよ……キャラが被っている者を置く事は出来ない。それだけは、分かってくれ……」


 そう涙ながらに訴えるフロック……


「えっ!? 本気なの? 

 なら、良いわよ! 私にもっとキャラが有れば良いのよね。

 だったら、やってやろうじゃない!!!」


 すると、シロは自分に魔法をかけると……みるみる身長が縮んで幼女となった。


「どう!? これなら、かぶってないでしょ」


「おお! 凄いな——お前、これなら行けるぞ!!!」


「マジすッか!? 最悪すッ……」


「へへッん! どうだ!!! 私の実力は」


「よしッ! と言うわけでキャラ設定も決まったし。これからどうする?」


「それは、もちろん。あのエルフのお姉ちゃんを追いましょ! そっちの方が、断然面白いわよ」


「シロ……お前!!! 分かってるねぇ〜」


「まぁ、コイツの事は気に入らないすッけど……それには大賛成すッ!」


「と、言うわけでエリアルを追いかけよう!」


「「おおーーー!!!」」


 そして、三人はエリアルを追いかける事になった。


「ねぇ……カエルさん、お兄ちゃん……歩くの早い……だから、手を繋いで……」


「はぁ!? 何言ってんすッか、コイツ……」


「まぁ、良いじゃねーか……子供なんだから。

 キバも、そうカリカリするなよ」


「……分かりました。確かに、子供だと思えば怒りも少しはマシになります」


 そうして、三人は手を繋いでエリアルを追いかけた……。

 すると、見回りをしていた兵士に声をかけられて止められる事になった。


「君達……ちょっと待った! その女の子は?」


「仲間です」


「……仲間? お嬢ちゃん……親は?」


「居ません……」


「そう……これから何処に行くのかな?」


「これから、お兄ちゃん達とお姉ちゃんを探す旅に出ます!」


「お姉ちゃんは、近くに住んでいるの?」


「分かりません! でも、お兄ちゃん達が連れて行ってくれます」


「…………そう」


「なあ、コイツらって……あの火事の時に、少女にオシッコをかけたカエルと、その一味だよな?」


「確かに……あの時のケロケロの一味だ!」


「とりあえず、話が聞きたいから君達——一緒に来てもらえないか!?」


 兵士に、そう言われて三人は仕方なく従ってついて行くと……


ガシャンッ……


フロックとキバは、牢屋に入れられた。


「なんすッか!? なんなんすッか!? 何で俺たち牢屋に入れられているんすッか?」


「分からん……」


「姉さんを追うって言ってから、街からも出てないすッよ!?」


 そして、フロックは鉄格子を持ちながら……


「俺達は無罪だーーー!!! ここから出してくれーーー!!!」


「くそーーー!!! やっぱり、姉さんが居ないから……こんな事に——ッ!!!」

 出してくれーーー!!!」


 そして、うなだれるキバ……に、フロックは……


「落ち込んでも仕方がない! 今は、ただ自分達の無実を叫ぶしか道はない。

 助けてーーー!!! 俺達は、無実だーーー!!!」


 すると、警備の兵とシロが現れた。


「うるないな——ッ。黙れッ! 

 そんなに叫ばなくても、お前達の無実は——とりあえず証明されたが……今後は、こう言った勘違いが起きないように自分達の行動にも注意をしてくれ!!! 分かったか!?」


 そして、二人は誤認で逮捕されたにも関わらず。その後、めちゃくちゃ怒られた後に釈放された。


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