98 第12章第1話 出撃?の準備!
===異次元探偵社社員====
小野宮 伽供夜
……アルバイト〔営業課〕(かぐや姫)
新畑 懐
……異次元探偵社社長(腹話術得意・赤い地球の謎に迫る)
風見 香子
……情報課長(お酒で寝る癖は博士の秘薬で克服・武術)
頑貝 徹
……営業課長(戦闘が好き)
後藤 記誌瑠
……総務&経理課長(料理得意・節約家)
水野 博
……研究開発課長〔博士〕(大阪万博時代からタイムスリップ)
ラビちゃん
……かぐやのウサギペット(かぐやと博士だけ話せる)
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ウチは小野宮伽供夜や。今は異次元探偵社でアルバイトしてるんやけど、本当は月の世界のかぐや姫って呼ばれてるねん。せやかて、ウチの住んでた月の世界は、な~んも面白いことがあらへんくて詰まらなかったんや。それで、地球に家出してたら、うまいことこっちの世界で、異次元探偵社ちゅう会社に就職することが出来たんや。まだ、アルバイトだけどな。
この会社もな、月にあんねんて。でも、ウチが住んでた月とはエライちごうてるんや。ま、ウチが住んどったんは、お伽噺の世界やから、こっちの月の方がホンマもんやと思うけど、それにしてもウチが知ってる月とはちゃうねん。
それから、月からは同じように地球が見えてるんやけど、この地球もウチが知っとるんとは全然ちゃうねん。真っ赤なんや。それに、今じゃ地球には誰も住んでへんってみんながいうねん。
それでも、ウチはこの異次元探偵社で楽しく過ごしてるんや。今は、忘年会もやって新しい年になったんやて。さっき、除夜の鐘も聞こえて、みんなして『明けまして、おめでとう』っていったんや。これから、忘年会やのうて新年会になるんやて。しばらくは、またご馳走食べたり、美味しいお酒を飲んで楽しめるかなあって思ってたんや。
ところが、いきなりアレが鳴ったんや。
ブッブー……ブッブー……ブッブー……ブッブー………………
「ええ~! こんな時に、呼び出しメール~? せっかくこれから新年会なのに~」
「社長、仕方無いですよ。早く、メール見て来てください」
「記誌瑠君~、正月休みが終わってからにしようよ~」
さっきあれだけ、『……僕に力を貸してくれ!』って気合い入れはってたんやけど、もういつものメンドクサイ社長に戻ってるやん。ええんかいな? こんなんで?
「社長、大丈夫ですよ! きっとお正月のミッションですから、お酒を飲みながら戦っても平気ですってば!」
「ええ? 徹君は、もう戦闘モードになってるの? それにお酒を飲みながらって、飲酒運転はダメだよ~」
「ああ、社長。その点ならワシの薬で解決じゃ!」
「博士~、また、変な発明したんですか?」
「何をゆうとる! ワシが発明した薬のお陰で、香子ちゃんがお酒を飲んでも寝なかったんだぞ」
「ああー、確かに香子君は、あんなに酔ったのに寝てませんでしたね~……でも、ちょっと様子が変でしたが……」
「いいんじゃ、そんな細かいことは!」
「でも博士、その薬のお陰だとして、お酒を飲んだ香子君が寝ないのと、僕達が酔ったままお仕事するのと何が関係あるんですか? それに、香子君は、寝てませんけどしっかり酔ってたと思うんですよね。あんなにくっ付いてくるし……」
「いいんじゃよ、酔っていてもな。あの薬が体の中に入ったら、尿の排出と同時にアルコール分も排出されて一気に酔いが醒めるんだ」
「本当ですか、博士?」
「社長、香子ちゃんを見てご覧よ。もう酔ってないだろ。さっき、トイレに行った時、すっかり酔いが醒めたんだよ」
「ああ、そういえば、トイレから帰って来てからはくっ付かなくなりましたもんね」
なんか社長はん、少しがっかりしてるように見えるんは、ウチだけやろか?
とにかく社長はんは、人類委員会からのメールを受信するためにメール受信機に向かったんや。
ほんでな、ウチらは博士はんに薬をもろて、さっそく飲んで、体からアルコールを抜く準備をしとったんや。これで、いつでもミッションに向かえるで!
(つづく)
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