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198 第19章第1話 休息の後は……

===異次元探偵社社員====

小野宮 伽供夜(おのみや かぐや)……青い地球振興課長・かぐや姫

新畑 懐(あらはた かい)……社長・特技腹話術・香子と交際・甘党

風見 香子(かざみ かおるこ)……情報課長・料理が苦手・社長と交際

頑貝 徹(かたがい とおる)……営業課長・戦闘好き・元月面私立探偵

後藤 記誌瑠(ごとう きしる)……総務&経理課長・料理得意・博士と交際

水野 博(みずの ひろし)……研究開発課長(博士)・発明家・過去からのタイムスリップ・記誌瑠と交際

■ラビちゃん……特別連絡課長・かぐやのウサギペット・専用のイヤフォン着用で言葉が通じる

===============


 ウチらは、アステロイドベルトにある小惑星ベスタから帰って来たんや。えらい長く感じるんやけど、時間的に出発してから1日も経っとらんのや。なんせ、距離は遠くてもウチらは博士はんのお陰で、異次元空間を使って航路をショートカットする〔異次元バイパス航法〕を使ったからなんや。

 それに、この航法の弱点でもあった時間制限が良かったんかもしれんな。うまい事、無駄な時間を使わんくても良かったんや。これはもう、働き方改革やね。


 そやけど、みんな思い出してんか? 今回のミッションは、ウチの正式社員になった歓迎会の時に人類委員会から連絡が来たんや。つまり、昨日の夜から始まったんや。せやから、ウチらは昨日の朝からずーっと寝てないんや。丸1日半、起きっぱなしなんやね。


 たった1日半やってゆうかもしれんけど、ウチらはアステロイドベルトまで行って来たんやで! しかも、ただ行っただけやないし。ちゃんと、ベスタを調査してきたんや。ウチは、もう眠いわ。多分、みなはんもそうやと思うねん。


「みんな、お疲れ様だったね。今日は、すぐ家に帰って休んでくれ。明日は、午後からの打ち合わせにしよう。ベスタの調査報告を照らし合わせるのは、その時でいいからね……」


「社長はん、おおきに。ウチ、もう眠うて眠うてどうしようもあらへんわ」

「うん、伽供夜(かぐや)君、よく頑張ってくれたよ。早く帰って休んでくれ」

「さあ、かぐやちゃん、帰りましょ!」


 ウチは、香子(かおるこ)はんと一緒にすぐに家に帰ったんや。もちろん、他のみんなもすぐに帰ったみたいや。社長はんなんか、すぐに事務所のソファーに横になって、イビキをかいとったし。


 ウチも香子はんも、眠い目を擦りながら、すぐにシャワーだけ浴びて、ベッドに潜り込んだんや。あっという間に、意識は無くなってしもうたわ……。







『やれやれ、まったくカグちゃんったら。………………えー、えー、王様、聞こえますか?』

『お! ラビちゃん。帰ってきたんだね』


『はい、無事任務終了です。ほら、カグちゃんだって、こんなに気持ちよく寝てますヨ。見えますか?』

『ふふっふふ……ほんとに我が娘ながら、よく頑張ったね……』


『王様こそ、あんな魔法使って。ホントにびっくりしましたよ』

『なーに、ちょっと大きくしただけじゃないか』

『お陰で、豆の木のミッションも上手くいったし……それに、カグちゃん、〔月の雫(つきのしずく)〕が使えるようになりましたよ!』


『おお、そうか。それは何よりじゃ』

『ただ、まだ本人にはその自覚は無いんですけどね』

『大丈夫だよ。きっと、そのうち〔月の雷(つきのいかずち)〕だって使えるさ……』


『それから……人類委員会(じんるいいいんかい)の動きもだいぶ分かって来ましたよ……ベスタには★※▲♭☆◎△◆○■………………………………………………』












 *****************

 翌日、いつものように昼食を済ませた後、ウチらは会社の事務所に集まったんや。



「みんな、疲れはとれたかね?」


「社長、ワシは大丈夫じゃよ! それにな、今とってもウキウキしてるんじゃ」

「博士? どうしてウキウキしてるんですか?」

「ん? それはな、記誌瑠(きしる)ちゃん、今回のミッションで、ワシがタイムスリップして来た謎にも迫れるような気がしてな」


「……やっぱり……博士は、地球の……昔の地球が懐かしいんですか?」

「ま、懐かしいといえば懐かしいんじゃが、ワシはな、あの懐かしい地球の景色を記誌瑠ちゃんにも見せてあげたいと思ってな」


「え! 私に……ですか?」

「そうじゃ、やっぱり記誌瑠ちゃんにも青い地球を体験させたくてな……」

「あ、ありがとう……博士……」


「おっほん! えっと……そんなの決まってるじゃない。あたしだって、早く青い地球を取り戻して、若いきしるちゃん達に安心して暮らしてほしいのよ」

「俺だって、そう思ってんだぜ! せっかくここにはあの青い地球を知ってる伽供夜だっているんだ。俺達が頑張ってもとの地球にしなきゃ、伽供夜達にだって申し訳ないだろ?」


「へえ? ウチのため? そんなことも考えてくれはるの?」


「もちろんだよ、伽供夜君。それに、記誌瑠君も。君達は若いんだ。僕達も頑張るから、君達も未来をあきらめないで手を貸してくれないか!」


「もちろんや、ウチ、頑張るさかいに!」

「私だって、負けないわよ!」



「それじゃあ、小惑星ベスタの調査結果を検討しようか。みんな、3階の会議室へ移動してくれ!」


 ん? 3階にって、社長の部屋だけやなかったんや。ウチ、その会議室ってとこに入るの、初めてやわ。




(つづく) 


 最後までお読みいただけて、とても嬉しいです。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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― 新着の感想 ―
まだ2日経って無かったのか……。 そういや歓迎会からの流れでしたね。 記憶が正しければ、準備も徹夜だったかも? 割と色々あったのでもう少し経っている感覚でしたw
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