表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

事件の真相は藪の中とは良く言ったもので



「はぁ〜」


ワイは何時もの書斎では無く容赦なく灼熱の陽射しが降り注ぐ訓練場で稽古の休憩時間の時にため息をついていた。やっぱ外は駄目はっきり分かんだね


「どうかいたしましたか」


ワイの目付け役のリアちゃんがワイに冷えた果実水の入ったボトルを渡しなから聞いてくる。何の果実水やろ?


「……面倒事に巻き込まれたんよ…」


「面倒事ですか?」


リアは首を傾げる


「…帝都殺人事件の事…前リアちゃん言ってたやろ?」


「ええカブト様もご興味が?」


目を突然リアがキラキラと輝かせる…そういえばリアちゃんこう言う事好きなんよね…オカルトとか事件


「ライ兄に事件の犯人捕まえろって言われてもうたんよ…」


「それは…!!!」


なんかすっごい目をキラキラさせとる…まぁしらんけど


「まぁ…協力する義理なんて無いんや…面子潰さんように調べてるふりでもしてやり過ごすとねん」


とワイが発言し果実水に口をつけようとした瞬間果実水のボトルが切り飛ばされる


「…………リアちゃん…?」


リアちゃんがいつの間にか木刀を抜刀しボトルを切り裂いた


「カブト様………リアは恥ずかしいです…御兄弟の頼みすらも無碍にしてしまうカブト様を育ててしまった自分が……」


聞かなくとも分かる位の圧……昔ワイが知らん貴族のガキに落第王子って馬鹿にされたとき位…とは言わんがそれに次ぐ程の圧がワイを圧迫する。リアは目から涙をツーッと流しながらワイを見つめる


「……リアちゃん…犯人探ししたいだけやろ…」


「…………違います」


何故か間を明け目をそらしながら言う。

うん正直やね


「………分かった分かった……やれば良いんやろ…たくっ……」


ワイがそう居うと知らん奴の声がした


「それは良かったですライン様も喜びます」


目隠し修道着を着た金髪の目隠しシスターみたいな装いのアマが姿を現す


「誰ですか?」


いつの間にかリアがそのシスターの首元に木刀ではない真剣を添えている。反応できんかった……


「待つんやリアちゃん…ライ兄が寄越すって言ってた事件に詳しい人ってアンタやろ?」


「はいそうです」


シスターは首に剣を当てられてるにも関わらず焦る様子を見せない


「やっぱりやな…リアちゃん」


ワイが言うとリアちゃんは剣をシスターの首元から離し剣をメイド服のスカートをたくし上げ納刀しワイの45度後ろに立つ、そこリアちゃんの定位置なんやね(新発見)あと太もも見えるからやめてな(切実な願い)


「申し遅れました私はレイア=ストール=バルカンと申します」


綺麗なお辞儀をしてワイに頭を下げる。

ん?てかさっきバルカンって言った?あのハルバードの使い手のバルカンの一族?


「一つ質問何やけどレイアちゃんはバルカンの一族なんか?」


「はい三女になります」


「はぇ~……やっぱ次期教皇は抱えてる人材凄いんやな…」


「さっさと本題に入ってください」


何故かリアちゃんは警戒しているみたいやね…ぱつきんシスターに悪い人は居ないんやでここテストに出るねん


「…場所を変えましょう」


「せやね」


レイアの後を追い訓練場から少し離れた部屋に着いた

ワイは少し行儀悪くソファにだらっと腰をかける


「…それでは本題に入らせて頂きます」


少しカブトをみてから話を切り出した


「帝都で起きてる殺人事件が具体的にどの様なモノかご存知ですか?」


「知らんね、リアちゃんは?」


事件の事なんて耳に挟んで位のニワカやからここは事件好きのリアちゃんに任せるのが一番や


「私も詳しくは知りませんが…貴族…それも行政に携わる要人が夜な夜な狙われていると聞きます」



流石リアちゃんやワイの知らん事を知っているんよ(ワイが知らな過ぎるだけ)


「ええその通りです。既に7人ののお方が殺害されております」


「レイアちゃん犯人の情報とかあるんか?」


幾ら凄腕だろうと帝国の要人を守る警備を躱すのは難しい


「いえ…情報はありません」


「……せやか……」


無理やん犯人の特徴も分からんとか終わっとる…


「ですが犯人の殺害方法1つです」


「何や…」


「全員漏れ無く心臓を一突きで殺されています」


王城の警備をすり抜け…心臓を一突き…繋がった……犯人は……


「犯人が分かたで……」


「もうですか?」


少し驚いた様にレイアは返す


「モチのロンや犯人は……リアちゃんアンタや」


「「!?」」


まさか自分だとは思っていなかったのか驚いている


「何で私に成るんですか」


「フッフッフ…証拠はあるで…王城の警備をすり抜けられる…つまりパッパから信頼のあるリアちゃんやら王城の何処にいても怪しまれん…それにその気になればリアちゃんなら侵入出来るし心臓一突き余裕で出来るやろ」


「適当ですね…それに私は常にカブト様のお傍にいる為不可能です。それに心臓を一突きするのは出来ますが王城の警備を突破するのは私でも無理です」


「いや何で常にワイの側に居るんよ!?」


「カブト様のかんさ…コホン…お護りするためにです」


「なぁ今観察って言ったやろ?」


「…言ってません」


「嘘つけ絶対言ってたゾ」


このストーカー怖っ!パッパ助けて…ってパッパが任命したんやった!?くそっ使えん奴や!(親不孝者)


「………」


レイアちゃんが目隠し越しから冷めた目で見てる気がするんよ…


レイアちゃん許してちょ♡(死刑案件)


事件の真相は藪の中である……(格好良く〆ようとする主人公の鏡)




ワイらは知らなかったこの事件が帝国を巻き込んだ。

大事件になる事を











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ