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女性に失言をすると痛い目にあうとは良く言ったもので

初投稿です




 エルザルト帝国、一度は地図から消えた国だったが皇帝ルデファン=イージス=エルザルトにより人間から祖国の地を奪還し百年前復興した国家である……と記載された本を昼下がりの書斎で温かい日差しを浴びのんびりしながら読む男…人型のカブト虫がいた。


「……ほーほんほん……はぇ~ワイのジッシ凄いんやなー」


彼の名前はカブト=レヴァル=エルザルト 

エルザルト帝国の第六王子である。現在彼はとある訓練をサボり暇つぶしに書斎に忍び込み古い本のページを丁寧に捲っていた


「ええ凄いお方ですよ」


誰も居ない筈の書斎に自分以外の声が背後から聞えた


「え?」


「どうかいたしましたか?カブト様」


カブトが今一番会いたくない女性の声が冷気と共に背後からする


「………気の所為やね…ワイもそろそろ歳なんよ…」


「まだ十歳です」


きっぱりと背後の女性は答える


「……なんや…何のようや…」


「カブト様お昼からお稽古です」


「…ワイは知らんっ!!!ワイは戦わんのや!!!」


カブトはすぐさま起き上がり書斎の心地の良い日差しが差し込む窓から脱出しようとするが何故か扉が開かない


「なんで凍ってるんや!?このっ!!!」


開かない扉をこじ開けようと悪戦苦闘していると肩を掴まれる


「……あのな…リアちゃん?やめへん?訓練なんてリアちゃんの時間奪うだけやしワイも疲れるメリットなんてないやろ?」


肩を掴む女性…長い銀色の髪を一つに纏め長い耳を持つリアと呼ばれたメイド服の女性は何処から取り出したか分からない剣を持つ彼女はカブトの御付き兼指導役なのだ


「私は楽しいです」


「若者をいじめて楽しいか!?ワイを誰だと思っている!」


「エルザルト及び北イージス連邦帝国第19代目皇帝プレドニン=イージス=エルザルト皇帝陛下の御子息であられる第六王子カブト=レヴァル=エルザルト様にあられます」


「なんでわざわざフルネームで国名言うねんてかいつもワイにそんな敬語使ってないよね?え?一応ワイ王子だよ?第六王子だけど」


「敬語を遣って欲しいのであればもう少し熱心に訓練や勉学にお励み下さい」


「うるせいやい!ワイはのんびりするのが好きなんよ!!!パッパに言いつけるぞ!」


「皇帝陛下から許可は頂いております」


リアはまた何処からか書状を取り出す、メイド服=四次元ポケット説は有力…と言うのはおいておきその書状には



リア殿へ


私の馬鹿息子の世話役に任じてしまい申し訳ない…

代わりと言っては何だか好きに躾けてくれ悪い奴ではない才にも恵まれている。どうか愚息に切っ掛けを与えて欲しい


       プレドニン=イージス=エルザルトより



「………」


(何してくれてんの?パッパ?なんでワイ売ったの?ワイ死ぬよ?良いの?第六王子だからって無駄使いしないで?訴えるよ?ってパッパ皇帝だったわ…)


静かに国家権力の暴力に涙を流す


「……分かった…やれば良いんやろ!!!」


「カブト様…!」


何処か感極まる様子のリアを連れてワイは稽古場に行き(一方的な蹂躙)が始まった


「ちょっ?!ちょちょ!?待って!?ストップ!?」


「行きますよ!カブト様!」


音速で振るわれた木刀何とか手を犠牲にずらし致命傷を回避する(心も体もボロボロ)


「避けているばかりでは勝てませんよ」


「分かってるわ!!!」


でも勝てる訳ないやん?こっちは魔力でフル強化してようやく避けれるんよ?向こうは素の身体能力で本気も出さずにこれ?無理に決まってるわ!?


 こうなったら…ワイしか使えない属性(仮)衝撃魔法や!衝撃魔法を使い神経を刺激!それによって無理やり身体を動かし回避!そしてこの体の基礎能力の再生能力をフルで回す!そして衝撃で地面を蹴り加速&リアの剣先を衝撃派の結界でずらす!もろたで!!!


「!…カブト様ッッッ!!!!」


少し興奮した様に口角を上げ絶対色々ヤッてる様な狂気に溢れた顔になるも顔が良いため絵になる


「面はええのにそんなエッグい面してたら不細工になる…d」



急に加速し剣先を僅かに結界でずれリア目掛け木刀が迫るが失言をしたせいで気が付くと木刀は半分に折られワイは全身をタコ殴りにされ吹き飛ばされた


「今日は此処までにしておきましょう」


暫くフルボッコにされていたが満足したのか今日の稽古は終わりを告げる、この稽古で得られる事は…せやね…痛みに慣れるで(^^)あ…そろそろ何時もの失神入るわ


「前よりも腕を上げましたね」


にっこりとリアは微笑んで来る天使見たいな顔しといて中身は悪魔やね


「…い…いつか膝突かせたるわ…覚えとき…」


叶わない事を口にしながらワイは意識を失った




昼下がり…少し西日が差し込み始めた訓練場で意識を失い伸びているカブトが吐き捨てた言葉に反応するように


「楽しみにしておきますねカブト様♪」





初めて書いた小説ですどうかお手柔らかに…お願いします

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