瑠璃色
"流れ星だね。"
安優香は笑って言った。
"なんで、笑うの。"
郁也が言うと、
安優香は、
"ロマンチックすぎ。"
と笑う。
そういう天真爛漫な安優香が好きな郁也は、
安優香に軽く口づけする。
安優香はまた笑う。
"いつものパターンだね。"
安優香は不服でもなく、
郁也の肩に頬を寄せる。
いい感じだ。
でも今日はネナイ。
だって、今が瑠璃色だから。
郁也は本当に嬉しい。
安優香に出会えたこと。
安優香との日々。
後ろで鳴き始めたのは、
ニワトリだな。
またいくつも日を重ねて、
夫婦になるだろう。