口紅崩し
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
基本的にコスメへの拘りはない。薬局で気に入ったものを購入し、肌に塗る。でも口紅だけは別だった。特別……だった。勿論それには理由がある。
愛しの君とデートに行く約束をした時の事。何時ものように化粧を施して、彼の前に現れた。彼も準備万端な状態で、何時でも出られる状態で待っていてくれた。そのまま、一緒に家を出て、くたくたになるまで歩いて、帰って来て熱烈なキスをする予定だったのだ。
彼は何もも言わずに私の顔を覗き込んだ。
「この間渡した口紅は?」
「勿体ないから、宝箱の中」
それだけを無表情で伝えると、思い切り彼は顔を強ばらせる。不意に私の顔をそっと包まれたかと思うと、ぐっと距離を詰められた。四の五の言わずに唇を重ねると、そのまま食むように吸われる。苦しくて僅かに口を開くとそのまま舌を捻じ入れられ、くちゃりと舌同士を合わせに掛かる。朦朧とした意識の中で薄目を開くと、どろどろに蕩けた瞳孔のまま、私を貪る彼がいた。
「悪い」
全く悪いと思ってない顔での謝罪。それから着いた口紅を削ぎ落とす様に這い出た舌先がべろりと拭いさる。それでも結構激しい口付け故に、頬の当たりまで跡が着いている。
「まだ……此処」
「あぁ」
端的に返事をすると、今度は親指で。乱暴な手付きで拭い去ると、色気塗れの視線で此方を見据える。完全に、情に火がついた、燃やす目だ。
「贈ったやつ。あれ付けて欲しい」
「……無くなっちゃうよ?」
「だったらまた贈ってやる」
嫉妬塗れな双眸は、今でも決して忘れる事は出来ない。
唇は、多分一番愛を伝える時に使う物だと思う。物を話すのも、キスするのも、全部唇。情を許した女でも、キスだけは嫌がると聞いた事がある。だから、君に習って、口紅だけは良いものを付けるよ。だって君への愛を一番感じるところだからね。
「似合ってるぞ。それ」
「君から贈られたものだからね」
作者の性癖全開で〜す!!
キスした後に口紅着くシーンあるじゃないっすか。
拭う様が死ぬほど好きで、ずっと仕事中考えてました。
※真面目に仕事しろ。By読者様
あと舌なめずり。
※目と口に色気がある人は脳を焼きにかかる。
という前にも話した私の性癖。
常に彼女さんの方が押しに押しまくっていたので、たまには本性晒して戴きましょう。
というネタです。
こっちが素です。何時もは理性で抑えてるだけです。
好き。
デートに合わせて決めたリップ剥がすなんて……。
とか思われてそうですけど、何色か買ってそうな……。
(頑張ってバイトしたんだなって( '-' ))
そのうちの一つを付けてそうです。