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さっちゃんの誕生祝い

 今日は、さっちゃんの1歳の誕生祝いの日です。

 おかあさんが、朝からケーキを作ってくれました。

 テーブルに、お赤飯や鯛の塩焼き、天ぷら、お刺身に煮物など、ごちそうがならびました。

 ひいばあちゃんも来て、にぎやかな食卓です。

 さっちゃんも、おいしいごはんをいっぱい食べました。

「そろそろお餅をかつぐか!」

 おじいちゃんが言いました。

 おかあさんが風呂敷に大きなお餅をくるんで、さっちゃんの肩にたすき掛けにかけました。

 さっちゃんは、びっくり。

(なにこれ〜。おもいんだけど)

 さっちゃんが立つと、みんなが、

「おー、立った 立った!」

と大喜びです。

(もうむり〜)

 さっちゃんは、あーん あーん。

 大声で泣きだしました。

「あらあら」

 おかあさんが、あわてて風呂敷をとってくれました。

 そのあとは、何枚か札がならべられて、

「さっちゃん、おいで〜。どれがいい?」

と、おかあさんがよぶのです。

 さっちゃんは、泣きやんで、はいはいしていくと、迷わず目の前の札をさっととりました。

「わぁー、すぐとったね〜。なにをとったの?」

 おかあさんが、札をみます。

「すごい! 勉強に励む 札だ!」

 みんなが、

「おー、すごいすごい」

 大声をあげて、拍手をするもんだから、さっちゃんはまた、わーん と大声で泣きました。


 さっちゃんにとっては、さんざんな誕生祝いだったかな?

 でも、おばあちゃんには、とっても楽しくってうれしい誕生祝いの日だったよ。

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