第二話 密室、、男女二人、、、なにも起きないハズはなく、、、
銀髪の髪を肩の辺りまで伸ばし、ガラス細工のような綺麗な淡い紫の目をしている。
頭からは黒い猫の耳のようなものが生えていて、20代にも満たしていないような、美しい少女が目の前に現れて口を開けた。
『誰ですか?貴方?』
現実ではあり得ない物を見たせいか、思考が追いつかず、彼女の受け答えは、雄大の耳には届かなかった。
すると彼女は続けてこう言った。
『貴方、、、なぜその指輪を持っていますの?』
雄大はまだ状況が飲めず、固まっている。
すると彼女は、ため息混じりの声で呟いた。
『どういう理由で私が呼ばれたかは分かりませんが、他の悪魔でなくてよかったですわね。指輪を使っての無条件召喚など普通なら貴方殺されてますわよ。』
殺すという意外な言葉を聞いたせいか、彼女の声に反応して、雄大はやっと声を出すことができた。
「ど、、どういう事ですか??」
『???。。。何もわかっておられないのでしょうか?、、、ではどうやって、私を召喚致しましたの?魔法陣を描いたのでしょう?』
「な、、何を言ってるのかわからない、、俺はただ指輪をはめて、、湿っているなと言っただけで、、その瞬間に、、、」
そう答えると彼女は、心臓が止まったかの様に驚いた。
『ま、、魔法陣を使わずに、、、貴方一体何者!』
感情が昂ったのか、彼女は雄大に駆け寄り、取り押さえるためか両肩を掴もうとしてきた。
雄大は(殺す)という彼女の言葉が耳に残っていたせいか、近づかれるには危険だと思い両手を前に突き出しこう言った。
「ま、、待って!!!!」
するとどうしたものか。
彼女の体は石にでもなったかの様に固まった。
「!?」
『!!!』
彼女は雄大に駆け寄って来ていたせいか、勢いは止まらず、倒れ掛かってきた。
雄大は彼女を危険だと思っていたので、とっさに避けた。
『ぶへっぇ!』
先程の悠々しい印象からは一転、情け無い声を出してドンッと彼女は顔から壁にぶつかり、少し鼻血を出しながら床に倒れた。
不思議な事に彼女の体は、「待って」と言った時からフォームが変わっていなかった。
『、、、っなぜ無条件で契約が交わされてますの!、、、貴方、、貴方!ソロモンの資格を持っているのですか!』
な、、何を言っているのかサッパリだ。て言うかスンゲェうるさい。
『それよりも何故避けるのです!私は顔から壁にぶつかりました!凄く痛いです!いくら私が悪魔でも酷くては!』
まるで猫が喧嘩をする様な声で彼女は喋っている。
山から車で帰ってきて、夜中9時。色々あって今は夜中の10時だ。俺はアパートに住んでるので、流石に音量的にマズいと思い、彼女にこう言った。
「静かにして下さい、、、!」
『はあぁあむ』
彼女に口はまるでファスナーで閉じるかの様に閉まった。
『んんんんーーーーーー!!!!んん!んんーーーー!』
、、、口を閉じてもうるさい。
先程までのお嬢様感はどこへやら、、、
さて、、どうしたものか、、、いやどうすんのこれ。よく分からんが俺の「命令」には逆らえないようだ。
『んんんんんんん!!!!!!ーーーんっんんーーーーー』
逆にこれはマズイかも、、、
お隣さんからしたら、いきなり女性の大声が聞こえ、その次には、口をガムテームか何かで縛られたような声が聞こえている。
俺がお隣さんなら警察呼ぶわ。
とりあえず彼女を黙らせるために、命令を出してみた。
「ね、、眠って下さい」
『ん!?んんーーーー!!んーー、、、ん〜、、、』
彼女は麻酔銃で撃たれたかの様にゆっくりと眠りについた。
よくやった!俺!
と、、とりあえず、、、、誰かに知られるのはマズいかな、、、
どうしようかと3、4時間この後考えたのだが、雄大は考えるのを辞めた(寝落ち)
何かは起きちゃったね!
ぐへへ展開は無いですタイトル詐欺ごめんなさい。