第3話 食材探しとギルド登録。
「お前らの適正を調べるぞ。まずはアルだな。」
この宝石を持つと分かるって言っていたけど、あの奴隷商人は元冒険者だったな。
「じゃあ、やるぞ。
「頑張ります。」
水:〇 火:× 風:〇 無:〇 闇:〇
火の適性は無しか。調理には火が大切だけどそこは俺の創法で何とかなるかな。
『スキル追加されました』の音が鳴った。音って他にもないかな・・・無いな。何のスキルかな?
『ステータス管理・ステータス操作・鑑定』って二人の管理と操作ができるのかよ。でもこの操作っていうのはしない。事が起きてからは遅いことはしない。じゃあ、次はシュウだな。シュウはどんなスキルかな?楽しみだ。
(わくわく・・わくわく!)
「次は、シュウだ。そんな緊張しなくていい。深呼吸してやろう。」
「はい、落ち着きました。大丈夫です。」
あ、びくびくしているな。ここはひとつ犬が気持ちい所を!
「ひゃっ!何にしているんですか?」
「早くやらないと、また触るぞ!」
あわあわ、早くやらないとまたやられる。でも痛いっていう感覚は無かった。何か優しい感じがした。
シュウの適性は・・・
火:〇 水:〇 風:〇 無:〇 土:〇
アルと違って火の適性はあるんだ。これはこれでいいか、でも現代世界にはこいつら連れていけないからな。資金を集めるしかないか。
ん?あそこにいるのは何だ?羊か。洋服の素材になるならいい・・狩るか!
「アル、行けるか。あの魔物倒せるか?」
「はい、兄さん?えーと・・・」
しまった自己紹介をするのがまだだった。二人に自己紹介をした。勿論、お店の事も含めてもろもろ話した。
「それで、攻撃開始してくれるか?」
「はい、イツキさん。『風と水よ来たれ 一つに交わりし大いなる力に変われ!【ウィンウォーティー】』」
「シュウ、あの魔物の毛を取れ。」
洋服を作るならあの素材が必要みたいな。後足りないものは糸と染め実だよな。
ボックスの中には・・・・
ヨウルムーンの毛×3
薬草×10
ゴウグ(染め実)×4
ウルス(染め実)×4
樽×2
あったので二人のズボンと洋服を作った。
「どうだ、ちょうどいいサイズか?アル・シュウ」
二人は大満足していた。二人の武器を錬金した。
アルの武器はナイフ。シュウもナイフ。片手ナイフをズボンにくっつけた。何故なら二人は魔法を唱えることが出来るだから剣は邪魔だ。其れにスピードがある。
二人と王都に向けて歩いていたら魔物をどんどん倒していきボックスの中身が肉で溢れた。
ボックスの中身は・・・・
『肉』
・マール肉×20
・トン肉×30
・ダイヤ肉×50
『肉:解体不能』
・ロックバード×2
・ロックラビット×10
・フレイムドラゴン×1
『薬草・植物』
薬草×4
油実(油が入っている実)×5
キャロットパンプキン×6
だった。魔物ってこんなに部位があるのか?この世界なら食材に困らない。
王都に着いたので冒険ギルドへ登録に行くことにしたついでに商人ギルドにも行く予定だ。
「ギルド登録お願いしたい。」
「登録します。その獣人もですか?」
「嗚呼、そうだ。よろしく頼む。」
受付嬢の人は獣人を見てクスクス笑った。人の顔を見て笑うとは失礼な人だな。
「嗚呼、後買い取りは何処へ」
案内されたのは奥の買取工場だった。
そこにも獣人を見てクスクス笑う冒険者がいた。
「お前さん、売りたいものは何だ?」
工場のど真ん中に置いた。それは俺達では解体不能なものだった。
「肉の部位だけ欲しい、後は買い取ってくれ!」
「いいのか?」
俺に聞いているのか?二人に聞いているのかどっちかな。声を予測してみると俺に言っているみたいだな。
「その『いいのか?』という言葉はこの二人に言ってくれるか?俺は違う獲物を取っていたから、二人が沢山取っているなんて知らなかったよ。」
「イツキさんも同じじゃないですか。ダイヤ肉取っているじゃないですか!」
獣人の二人がB級の物をイツキという若造がA級のダイヤ肉を捕ったなんてこりゃたまげたわい。良かろう。
「金貨500枚でどうだ。」
「了解、後ろにいる皆さんと親父さんにこれを!新米冒険者の三人ですが、よろしくお願いします。」
渡せばいいんだな。何か良い匂いだ。肉だ。これは何だ?
「それは、龍肉を使った『リュウニクサンド』です。」
龍肉な。・・・!?龍肉だとあの神秘の肉を一体どこで手に入れたのか?
気になるな。
冒険ギルドを出た俺は商人ギルドがある『エルダクロス』という通りに向かった。