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〜始まり〜
「ねー?部活どこにするー?」
「わたし吹奏楽がいいなぁー」
今までと違う世界。
女子の声しかしない。
数少ない友達と相談する子もいる。
別に深い理由も無い。
自然とこの手が動いていた。
"バスケットボールクラブ"
小学校の頃から飛び抜けて得意なものは無かったが、運動は少し自信があった。
むしろ音楽や大人しく座ることを苦手とする私には必然の選択だったのかもしれない。
ナナハラ女子学園に入って1ヶ月がたち、1つの不協和音も無いチャイムと同時に405号室に向かう。
6年間を共にする仲間達がいる、、。
私の青春を懸けた闘いを共にする仲間が、、!!
という熱い思いも無くドアノブを持つ手首をひねり、扉を内側に開けた。
9人の少女達が見下ろされるように座っていたその空間もまた、今までと違う世界である。




