小さな驚愕驚駭仰天
「まずは、この書類に書いてある世界全てを回って行ってから考えますかね」
たくさんの世界を全て回るには…
1つ1つの世界の間隔が、平均約350mこの書類に書いて、世界の広さが大きくて、月ぐらいの大きさ。小さくて東京ドームぐらいの大きさ…
その世界が火の界、水の界、自然の界、電気の界、青国、磁の界、風の界、浮の界、査の界、地の界、神自然の集い、緑者の集い、草木風水の集、節季万川の道、旧・離新の界、季界の、16の世界だった。
世界の名前のつき方には、界<道<集<中<香<海<里<国と言う関係となっており、上の方に行くほど体に負担がかかる。
ちなみに、地球は広大な資源や自然、大都市や様々な公共施設がある程度揃っているので、中となっている。地球の正式な名称は、『緑界生類に中』だ。
そして、火の界や水の界などの『界』の多世界は、全て生物が存在していないため、環境破壊などの心配は無用だ。
だがたまに、侵入者が環境破壊や世界壊滅などを起こしたりするので、やっぱり心配はしておいたほうが良い。
さて、そんな事を考えている内に、火の界に着いた。大炎界とは、全然違いマグマや、火山などが無い。
ただ気温は、80℃を越え、とても熱い。普通この気温を人間が浴びると熱くて気を失ってしまうほど…
自分はやはり、この能力を持ったからだろうか…
以前、黒隊と呼ばれるよう化け物と戦った時に大きな傷を負ったがすぐに治った…
この前だって、実際に測定してもいないのに、全面積の大きさがわかったり…
それに、あの時以来大きな力も発揮出来た。
やはり、あの時無限さんが言った、
『生物の域を遥かに超えた、知能、力、生命力を持つ能力』を持っているのだろうか…
そんな事を考えながら、火の界を回った。そして、気づいた点が1つ、頻繁に降る雨が一滴も降らないことであった。いつもなら1時間以内に、五分間隔で降る雨が降っていないのであった。それに土の状態からして、昨日の調査した直後から降っていなかったらしい。
それなのに、なぜかそこらにある植物は元気であった
次に、水の界だがこれも予測済みであった。
一切水が無いのであった。
いつものこの世界なら、
大きな森が水に浸ったように、
一面の水から木や草などが生えているのだが、
今のこの世界は『水』なんてものはなく、下の土と巨木の幹だけであった。
こちらも土や木の状態から、昨日の調査した直後からであった。だが、こちらの世界の木は、全てが枯れてしまっていた。
そして優多は、資料に書いてある。界の多世界。
自然の界、電気の界、磁の界、風の界、浮の界、査の界、地の界、旧・離新の界を回ったが、全てあるべきものが無くなっていた。
自然の界では、透き通った緑の空が黒く染まっていた、査の界にある空中砂時計が無くなり、旧・離新の界にあった阿摩羅殿と言う時計台が化石化して崩れていた。
こんなことをして何が楽しいのか…
優多は怒り混じりに思った。
“何か”がおかしいのだ。僕が調査しに行った直後にあんな異常にことが起こるなんて偶然にもほどがある。
今までこんなことはありえなかった。
何かしら手がかりを掴まなければ…
「森が…地が…泣いている」
優多は感じた。森が泣いている事を、地が泣いている事を、水が泣いておる事を…
優多は、引き続き事件を調べるため
集いの世界に行った。
神自然の集い、緑者の集い、草木風水の集いに、優多は訪れた。
そしてこれらの世界を訪ねて分かったことを、順々に説明する。
まず、神自然の集いと呼ばれる世界だ。
この世界、地球を抜いてほとんどの世界の人々は、
『神の地』『自然神の世界』と言われている。
なぜそう呼ばれるか。
ここには、自然の神々が集まる世界だからだ。
ただ、姿はみえないので、
無人?状態なのだ
「あ、見えた見えた」
優多は数分歩いた先に見える、小さな石作りの建物見て、
表情を変えた。
やっと見つけた!
1.5m×1.5m×1.5mの石の立方体で、真ん中には、模様や文字が彫られていた。苔や汚れで今は、見えづらくなっているが、月1程度に洗っているから今度掃除用具準備しないとな。
優多は、その石作りの建物に近付き、
片手をあて、目を閉じた。
「樹や水、草木の神々よ...僕に何か教えて頂けますか?...」
優多が石作りの建物にむかって話した直後、片手をあてていたところが光り、それが始まりの合図かのように、所々光り始めた。
「そうで、いらっしゃいましたか...ありがとうございます」
優多がそこから手を離すと、徐々に光が消え、普通の元の石作りの建物となった。
多の自然神がこの事件について、多くの情報をくれた。
その中でも、3つの情報が気になった。
一つ目は、神が数人行方不明になったことだ。
優多は数々の多世界を行き来し調査するが、神がいなくなるというのは
この事件初だ。
二つ目は、神々の力が今回の事件に全く通用しないことだ。
ここの神は、最高レベルの神はいないものの侵入者達をひねり潰せるものの力は、あるのだ。どんな強い武器を使おうが絶対にここの神には効かない。
優多も勝てなくは無いが、負ける確率は断然大きいだろう。(もちろん強くなれば別の話だけど)
そんな、神々の力が通じないということは、事件の実行者がとてつもない力を持っているに違いなかった。
三つ目は、ほかの神々が体験していることと、優多が体験していることでは、全然内容が違うのだ。
ここの神々はある人物に襲われ、天候がねじ歪んだそうな、
ちなみに、その天候は直ったらしい。
これらできずいた事だが全て話が、別れつつも繋がっていることだった。
あの時神々から、
ー詳しいことを知るならは、緑者の集い、草木風水の集いに行くよりも、もっといところがあるー
そして、言われた場所は、
『香月風来夢の香』
この世で裏世界の中で、大炎界に続く極強の多世界、『士御倉』だった。