表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/33

剣の訓練①

 霆がリナに召喚されて次の日、霆はリナと一緒に学園の敷地内にある林の中に来ていたのだった。

 林は、木々の葉によって日光が遮られやや薄暗く、地面には草が生えず湿気を含み土がむき出しになりぬめっていていたり、グチャリと足跡が付く所もある。

 そんな場所で、霆は木で作られた剣を右手で持ちリナに向けて構えていた。が、どこかぎこちない。それもそのはずで、霆は今まで剣を構えた事は一度もない。なので、霆はアニメや漫画などで見た事のある様に構えていた、という具合だった。

 霆から5m位離れている場所に立っているリナも剣を右手で持っているが、構えず、肩にポンと置いて、退屈そうな表情をしている。


「じゃあ、剣の訓練を始めるわよ。

 全力で私にかかって来なさい」

「いいのかよ。

 俺は今まで剣なんかを使った事はないが、力はリナよりも絶対にあるはずだぜ!」

「大丈夫よ。

 霆みたいにアリンコみたいな底辺男に私は負けないから」はぁ〜


 リナは、あきれた声で言う。

 身分制度という決まり事で下に見られるのは仕方がないかもしれないが、細い体格のリナと力を比べをして絶対に負けないと思っている霆はリナに挑発されて、カチンときた。

 確かに霆は今まで剣を使った事はないが、日本の東京で学校に通っていた時に体育は得意だったし、リナの細い体格からして霆の方が絶対に力はある。剣の打ち合いになれば最終的に勝つのは力が強い方だと、霆は思った。


「じゃあ、行くからな!」

「だから、さっさと来なさいって言ってんの!

 私は霆に手加減してあげるから安心しなさい」

「ーーなっ……! ふざけんな!」


 リナの『手加減してあげるから安心しなさい』という言葉に霆はさらにカチンと来て、剣を振りかぶったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ