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MADとBABY

作者: 士本 見世
掲載日:2026/02/24

 試験管のキャップを抜くと、部屋中に中身の薬品の独特な臭いが充満した。

臭いを嗅いだ飼い猫のミクはドアの隙間から外へと逃げ出してしまった。

あとで詫びに少しいいご飯を与えて、機嫌をとっておかなければならなくては。

今の私には、ミクが唯一の家族なのだから。


 先ほどの薬とビーカーの中の薬をかけ合わせて、私の膝に届かないぐらいの水槽の中にいれる。

水槽内の液体と混ざり合わさって、薬はさらなる反応を引き起こす。

色を変え、気泡ができ、やがて立体的で目に見える形を形成する。

その形は二本の紐が捻じれ、いくつもの円をつくっていた。

それはいわゆるDNA、生物を形作る物質の形である。


水槽の中は目まぐるしく姿を変え、DNAに続き様々な物質を作る。


血。

肉。

骨。

爪。

眼。

髪。


反応は数十日にわたって続き、私は寝食も忘れて観察した。

そして2025年 12月31日。

午前4時31分。

その子は水槽を破り、外の世界へと転げ落ちた。


「、、、う、生まれた、、、!」


その子は何が何だかわからない様子だった。



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