小檜山照視点
真内乙須国のとある場所。
真内乙須国は海に面した都市国家だ。
その日僕はある場所に来ている。
その場所とは真内乙須国の首都である真内乙須市の地下にある巨大施設。
真内乙須国では真内乙須市の地下には様々な秘密組織の拠点や研究施設が存在すると言われている。
そんな噂を信じたわけではないけれど暇だったのでちょっと地下に行ってみようと思い立ち、今に至るというわけです。
それにしても本当に広いですねここは。
さて、どうしましょうか?
とりあえず適当に進むことにしますかね。
そうしてしばらく歩いているうちに一つの部屋を見つけた。
中に入ってみるとそこはまるでSF映画に出てくるような近未来的な空間だった。
壁一面にモニターがあり、そこには色々な映像が流れており、部屋の中央にはカプセル型の何かが設置されている。
そしてカプセルの中に人が入っている。
おそらくこれが…………えーっと、確か「ヒトガタ」ってやつだよね。
へぇ~こんな感じなのかぁ。
ん?
なんかこの人何処かで見たこと有る気がするような……。
気のせいかなぁ?
あっ……優希さんだ。
でも、どうして優希さんに似てるんだろう?
でもまさか、優希さん似の「ヒトガタ」を見かけるとは思わなかったよ。
「ヒトガタ」と言えば元々は人間のクローンを作るための装置らしいけど、最近じゃあ娯楽目的で使われることが多いみたいだね。
まぁ、そんなことはどうでもいいんです。
今はこの「ヒトガタ」の中に入っている人が誰かということの方が重要ですから。
えーっと、まずはこの「ヒトガタ」の中に入っている人が優希さんのクローンかどうか確かめてみたいと思います。
どうやって確かめるのかって?
……まあ、それが悩みなんですけどね。
う~む、困ったぞぉ!
こういう時はやっぱり本人に直接聞いてみるしかないですよねぇ。
というわけで早速行動開始ぃ!!
「ヒトガタ」に居るのは誰だろうと思って中に入ってみたら……なんとそこに居たのは僕の大好きな人のクローンだったのですぅ~っ!!!
これはもう運命と言っても過言ではないでしょう。
だって僕はその人と結ばれるために生まれてきたようなものだもの。
「僕は優希さんが好きです。僕と結婚して下さい!」
クローンとはいえ優希さんであるからして、僕は人生何度目かの優希さんへの告白とプロポーズをした。
「はい、喜んでお受けしますわ」
そう言って彼女は微笑んだ。
ああぁ~幸せだなぁ……。
これでやっと僕にも春が来たよぉ。
ありがとう神様、仏様、そして世界! 僕をこんな幸せな気持ちにして下さり本当に感謝致しております!!
優希さんの事を、諦めずに好きでよかった~。
でも、これからどうしようかなぁ……。
優希さんに告白したし、結婚も申し込んだから、もう何もする事がないんだよねぇ……。
うーん、そうだ!
僕は今、優希さんに告白して、優希さんと結婚を申し込んで、優希さんと結ばれたんだし、まずは優希さんに僕の家に来てもらって一緒に住もう!
それにはまず、真内乙須市の地下から出ないと。
僕は優希さんの手を引いて、僕の家に向かうことにした。




