萩野優希視点
今日、ボクは淳さんとデートをする約束をしていたんだ。
待ち合わせ場所に行くと、淳さんは先に着いていたみたいで、すぐにボクを見つけてくれた。
そして淳さんは、笑顔で手を振ってくれた。
淳さんは、背が高くて、カッコ良くて、優しくて、頼りになって、いつもボクを助けてくれる人。
淳さんはボクの憧れの人で、大好きな人なんだ。
だから、絶対にこの恋はあきらめたくない!
「お待たせしましたか? 今日はどこに行きたいですか?」
ボクが聞くと、淳さんは笑ってくれた後で言ってきた。
「そうね。じゃあ、これから映画館に行ってみないかしら?」
映画を見るのもいいかもと思った。
「はい。わかりました。」
ボクが返事をして歩き出そうとすると、淳さんの手がボクの手を握った。
「えっ!?︎」
ビックリして声が出てしまった。
淳さんを見ると、少し恥ずかしそうな顔をしていた。
「あの、ダメだったかしら?」
淳さんからボクの手を握ってくれたことが嬉しかったボクは、
「い、いえ全然!むしろ、嬉しいです……」
と返した。
「そっか……よかったわ。それならいいのだけれど……。」
それからボクたちは、二人で並んで歩いていたけど、手はまだ握られたままだった。
どうしよう。
ドキドキしすぎて心臓が爆発しそうだよ。
でも、このままずっと繋いでいてほしいな。
そんなことを思っていた時だった。
「あっ!」
突然淳さんが大きな声で言ったので驚いてしまった。
「ど、どうかしたんですか?」
ボクは慌てて聞いた。
淳さんは何かに気づいたみたいだ。
淳さんは真剣な顔になった。
「ねえ優希ちゃん。あなたは今幸せ?私はとても幸せよ。だって好きな人と手を繋げているんだもの。それにこうして一緒に歩いているだけで楽しいの。だからね優希ちゃんもきっと幸せなはずよ。」
その言葉を聞いて胸がいっぱいになってしまった。
ああ。この人は本当に優しい人なんだ。
「はい。もちろんですよ。ボクはとても幸せです。」
そう言って笑った。
すると淳さんもつられて笑ってくれた。
「ふふっありがとう。私も同じ気持ちだよ。」
そしてまた歩き出した。
今度はさっきよりも強くてしっかりとお互いの存在を感じられるように握りしめながら歩いた。
こんな時間が永遠に続けば良いのにと思った。
しばらく歩くと大きな建物が見えてきた。
あれはなんだろう?
ボクはその建物の前まで行ってみた。
看板にはこう書いてあった。
【総合娯楽施設】
へえ。
ここはゲームセンターやボウリング場なんかもあるのか。
ボクたち以外にもたくさんの人が来ていた。
中にはカップルらしき人たちもいた。
ボクたちもあんな風に見えるかなあなんて。
「どうしたの?」
そんなことを考えていたので急に声をかけられたことにびっくりしてしまった。
声の主は淳さんのようだ。
「いえなんでもないですよ!」
咄嵯についた嘘だったけど大丈夫だろうか。
まあいいか。
それより今はデートに集中しないと! それからボクたちは色々な場所を見て「ここって何があるんだろうねー」とか話しながら歩いていたら、いつの間にか夕方になっていた。
今日も楽しかったな。
でもそろそろ帰らないと……
こうしてボクたちの初デートが終わった。
また行きたいな。
今度はどこにしよう?
次はどんなことをしてくれるんでしょうか?
期待に胸を膨らませながら帰路につく。
そして家に着いた時にふと思ったことがあった。
あれ?
なんだろうこの違和感……。
なんだっけ?
……あっ、映画館行ってなかった!
でも、楽しかったから良いのかな?




