表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頑張って大魔法が撃てるようになりましたので、魔王軍にスカウトされて、異世界勇者どもをシバキ倒します。  作者: 坂田 燐


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/20

魔都と真実

魔都『マドラム』。


魔王軍の本拠地・・・だった場所。


今は見る影もなく、瓦礫の山だけだが・・・。


「意外に近かったな。二日といった所か・・・。でも何故・・・。彼女は、ここへ行けと言ったのだろう・・・?」


「そ・れ・は・ね。」


「うゎぁぁぁ!」


私は思わず声を上げる。


「早かったですねぇ!」


「・・・。ダレ?」


「あるときは謎の美少女受付嬢。しこうしてその正体は、魔王死天王の一柱リーナ!」


肩まで伸びた淡い黄髪、橙色に輝く深い瞳、小柄だが均整の取れた体。

しかも、今回は制服ではなく、魔族の制服?を纏っている。何故か白を基調としている上に、露出度も少ない為、イメージとしてあまり魔族っぽくみえない。


ただ一つ言えるのは、紛れもなく超絶美少女である事位である。


私だって可憐な女の子の筈だが、不覚にも顔を赤らめてしまう程だ。


「あれあれぇ?どうしましたぁ?」


「コホン。何でもない!で、私に用とは?王に仕えよ、という事でしょうか?私は・・・。」


「いえ。話の前にですね・・・。ぶっ飛ばしてほしい奴が二人います。」


「・・・。ハイ?」


「紹介しましょう。あそこに座っているオジサン二人でぇ~すぅ。」


リーナはその優美な指で、少し奥を指差す。


そこには玉座に座って、こちらを伺っているオジサン二人がいた。



「よく来たな客人よ。魔王軍に入り、勇者を滅ぼす手伝いをせよ。」


「・・・。はぁ?」


まず一人目。右側の男。まるで青鬼の様な顔の大男が、尊大な言葉使いで私に迫ってくる。


「今なら死天王の上、そうだな、大将軍にしてやろう。こんな光栄な事はないぞ!」


この青鬼。そのガハハ笑いといい、立場の読めぬ男である様だ。


「まぁ待て。魔王よ。この者もそれでは戸惑うであろう。」


もう一人の左側の男が口を挟む。こちらは中年の人間の様だ。


「勇者はわしを追い出し、自ら王と僭称した。正義を愛するそなたなら魔王軍と協力し、勇者を滅ぼせるのではないか?」


魔王よりは穏やかだが、こちらも上から目線は変わらない。というか、かなり胡散臭い。どうやら依頼主はこの人の様だが・・・。


「・・・一つお聞きしてもよろしいでしょうか?まさかとは思いますが、貴方が勇者を排除しようとしたのではないのですか?その力を恐れて。それで返り討ちにあって、この魔都に転がり込んできた、とか?」


「ギクッ!なななな、何故ぇぇぇに、そう思う?」


「だってリーナ殿がぶちのめせ!って言ってるし。王がかつての敵と手を組んでいるなんて、それ位しか思いつかないんですけど・・・。」


私は冷ややかに、二人の元王を見下ろす。攻守逆転。二人はおろおろするばかりである。


しかも、リーナと言えは、意図的に他所の方向を向いている。その口元に小悪魔の微笑みを浮かべて。


「アアッ!この裏切り者!って、エエエエエエエ~!」


私の左人差し指には、青白い光が。

ついでに冷ややか過ぎる微笑みを浮かべている。


「まぁまぁ、ちょっとま!」


「インペル・グラディウス!」


水の剣が容赦なく二人を切り裂く!


「ゲホゲホッ。す、すみません!許して!」


「すんませんでしたぁぁぁぁぁぁ!」


先程までの威厳はどことやら・・・。二人は玉座の前に座り、平身低頭頭を下げる。


「フム・・・。」


真実なんてそんなものだ。


勇者には同情する。


だが、異世界人である彼等が超えてはならない一線は、確かに存在するとも思う。


従って言葉が届かないのなら、この魔法で届けるしかない。


「まぁ依頼はともかく・・・。私が勇者を止める。それがこの世界を生きる者の務めなら・・・。私しか出来ない事だろうし・・・。」


「私もいっしょに行きますよ。カルラ様。」


この超絶美少女。彼女には清々しい程迷いがない様だ。何故、アレに仕えているかは分からないが・・・。


「リーナ殿・・・。」


「リーナと御呼びください。カルラ様。」


「では」私の事もカルラと・・・。」


二人の間にはそれで充分であった。



「おおっ!新時代の幕開けじゃ!」


「見ておれ!勇者よ!」


折角いい場面の筈だが、それにしても先程の反省は何処にいったのだろうか?

オジサン二人は共に腕を組み、年甲斐もなくはしゃいでいる。


「もう一発、かましとくか?」


ギロッ!


私は軽く二人を睨みつける。


「さ、さぁ魔王の。私達は静か~に見守る事としようかの?」


「そうじゃな、聖王の。ではおさらばじゃ~!」


二人は逃げる様に、その場から走り去る。その空気を読む力は神がかり的だ。それにしても王の威厳はどうした。かつては立派?な王であったんだろうに・・・。


「まぁ突っ込んでも仕方ない・・・か。行こうリーナ。」


「ええ。お供しますわ、カルラ。」


目指すは聖都エレンティア。勇者が生まれおちた地・・・である。









面白い! 続きを読みたい!


と思われた方は、ブックマークをお願いします。


少し修正しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ