4話 帰路
教室を出た後僕達は帰路をたどっていた。
「聞いてなかったが2人はどの学科にするんだ?」
「そっか晴人には話してなかったね、僕はブレイダー科にする予定だよ」
「私は適正値は低かったですがマジシャン科にします」
「そんな晴人どの学科にするか決めたの?」
僕は疑問に思っていたことを聞く。
「俺か? 俺はもちろんブレイダーだ竜人と一緒だな!」
「ちなみに適正値は?」
「俺の適正値は、ブレイダーB、ガンナーC、マジシャンBだ!」
と、学生手帳を僕達に見せながら言ってくる。
「そんな竜人の適正値はなんなんだよ」
「僕の適正値はブレイダーS、ガンナーC、マジシャンEだよ」
「おいおいまじかよブレイダーSってすげーな!」
「そうです!、やっぱり竜人君は凄すぎます!」
急に褒められ、恥ずかしかった僕は話を変える。
「そういえば今日、教室で学生手帳に時間割が映し出されるって先生が言ってたよね、見てみようよ」
「そういえばまだ確認してませんでした」
優奈は自分の生徒手帳を出し確認しだした。
「とりあえず明日はホームルームとだけみたいですよ」
「まぁ、初日だしね」
そんな事を話している内に家の近くの公園まで来ていた。
「もう公園かじゃあ俺の家あっちだからじゃあな!!」
そういい晴人は走って家に帰って行った。
「晴人、走るのやっぱり早いよな」
「ですね」
「お、そんなこと話しているうちに家に着いたよ」
学校から30分、まぁまぁな距離だった。
「電気が付いているって事は織音ちゃんはもう帰ってきてるんですね」
「帰ってきてるんなら鍵も空いてるか」
優奈にそう言われ僕はポケットから取り出した鍵をポケットの中に入れ直した。
そして僕はドアを開けこう言う。
「ただいま」
家の中に入り僕達はリビングに向かった。
そこにはソファの上で横になりながらパズルをしている織音がいた。
髪は青く澄んだ色をしていて、やや小柄だ
「お、竜にぃ、優奈ちゃんおかえり!」
リビングに入ると織音が明るく迎えてくれた。
「織音ちゃん、ただいま」
「織音、ただいま」
「2人とも学校楽しかった?」
「普通だぞ」
そんな質問を投げかけてきたのは僕の妹、天宮 織音中学2年生だ。
「そんな織音は楽しかったのか?」
今度は僕が織音に質問をする。
「まぁ普通だよクラスも変わらないし」
「じゃあ僕、着替えてくるから」
「あ、私も着替えてきます」
そう言い僕はリビングを後にした。