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追う側ではなく追われる側

「えー。なんで放課後にも蒼くんもどきに会わないといけないの?める今から部活頑張ろうとしてたのにすっごく不快ぃ〜」

 

 「不快!?ちょ、お姉さんお口悪くないですか·····」

 

 「そんなことよりもなんで長瀬くんがここにいるの?もしかして部活見学とか?軽音部ならお断りだよ♡回れ右してバイバ〜イ♡」

 

 「ちっげえよ!俺は美術準備室に行くの!桃瀬さんこそなんでここにいるのさ」

 

 「美術準備室の隣が軽音部の活動場所音楽室なんだけど。なにか文句でも?」

 

 かわいい声して言葉には刺がある。怖いよ桃瀬さん·····君の大好きな人はここにいるんだぞ·····

 

 「あー、ひょっとして美術部に入った感じかなぁ?あそこの部員全員おれおも好きで生理的に受け付けないんだよね〜。まあ例にも漏れず長瀬くんもその1人だけどっ♪」

 

 「なんで転校早々こんなに嫌われてるんだよ·····」

 

 「蒼くんの雰囲気を醸し出してる癖にDQNみたいな格好してるからじゃん。似せるなら似せるでもっと頑張りなよ〜」

 

 DQNの格好辞めたら二次元から飛び出た柊木蒼であることがバレるんだよ!

 喉まで出かけたそのセリフをぐっと堪えて愛想笑いでお茶を濁す。

 

 「じゃあめるそろそろ部活始まるから行くね!長瀬くんに構ってる暇はないの!じゃ〜ねっ♪」

 

 そう言って走って音楽室に向かって行った。

 騒がしい奴だな·····

 

 

 ■

 

 夕日が暮れ始め放課後のチャイムが鳴り響く

 

 「んーっ!やっと描けましたっ!見てください!」

 

 咲良ちゃんが俺にみせてきたのは俺だった。

 スケッチブックに絵を描く俺が描かれている。

 

 「絵を書いてる途中に視線が感じてたが俺を描いてたのか·····それにしてもうまいな」

 

 「ほ、本当ですか!?うぅ·····蒼くん本人から褒めてもらえるなんて·····私·····私·····」

 

 俺に褒めてもらい感極まってる咲良ちゃん。どこまでもオーバーリアクションだ。

 

 でも思えばこんな風に沢山の人から好いてもらえることとか人生で1度もなかったな。俺は今まで莉々に好かれるためにずっと頑張ってきて莉々と釣り合うために努力もいっぱいしてきた。結果的に報われなかったけどこの世界では俺はこんなに好かれてる。俺はひょっとしたら誰かに認めて貰いたかったのかもしれないなぁ·····

 

 「長瀬先輩と九ノ瀬先輩。美術室の鍵閉めるっすよー。早く出てきてください」

 

 「おっと!すみません!今出ますね!」

 

 上澤くんが美術室の前で俺らを待っている。

 

 「よいしょ、っと·····忘れ物は·····ないな。行くか」

 

 俺は荷物を持って美術室を後にした。

 

 「あれ。そういえば成瀬先輩は?」

 

 「あぁ。成瀬先輩なら進路希望表を提出してないって先生に呼び出されてたっす」

 

 「なるほどな·····」

 

 よっぽど勉強嫌いなんだな·····あの先輩·····

 

 「成瀬先輩のこと待ってあげますー?私は今日暇なので全然待てますが!」

 

 「俺は待てるぞ」

 

 「僕もっす」

 

 「じゃあ決まりですね!下駄箱で待ってましょー!」

 

 今までの学生生活は正直莉々のことで頭がいっぱいだったがこうして部活仲間と過ごす時間ってなんだが青春の1ページを刻んでる感じがして俺は少しこそばゆい気持ちになった。

 

 

誰ですかね「毎日投稿です☆テヘペロっ!」って言ってたやつ。嘘も甚だしいですね。そいつがガチで大学の課題がやばいから許してくださいって言ってました。許さなくて良いので星5評価、レビュー、コメント、感想諸々お待ちしてます(土下座)

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