強制入部させられました
そんなこんなで美術部に強制入部させられた俺は入部届をしぶしぶ書いている。
「ちーっす。相変わらず先輩達の声はデカいっすねー。廊下の方まで聞こえてきたっすよ」
突然ドアが開き入ってきたのは目付きの悪い男子だった。美術部の部員だろうか。
「ねえねえ聞いて!上澤くん!なんと!この美術部に新入部員がはいることになりました!」
「成瀬先輩それ本当っすか?ここにいる彼が?いやどう考えてもこんな蒼くん似のイケメンがこんな廃れた部活入るわけないじゃないっすか」
「うっ·····酷い言われようだけど反論のしようがないっ·····あんまり先輩のこといじめると泣いちゃうよ?」
「事実だから仕方がないっすよ」
そして上澤と呼ばれていた彼がこっちを見る。
「ども。自分は1年の上澤春樹っす。この美術部に男子が俺しかいなかったんで男子が入ってくるのは素直に嬉しいっすね。よろしくっす」
そう言って上澤くんペコっと頭を下げる。続いて成瀬先輩が喋りだした。
「あ!私もすっかり自己紹介忘れてた!3年の成瀬穂波だよ〜。ちなみに私の前では受験の話するの禁止だからよろしくね?」
「そうやって現実逃避するの先輩の良くない癖っすよ」
「上澤くんのバカ!可愛げ無い!怒るよ!」
涙目になってプルプルしてる成瀬先輩を咲良ちゃんはフォローに入る。
「まあまあ!まだ4月なので受験までは時間はありますし!落ち込まないでください!」
「うぅ·····私の味方はさくちゃんしかいないよお·····」
「もちろんです!蒼くん推しに悪人はいませんから!」
「あの·····そろそろ俺も自己紹介していいか·····」
これじゃあ埒が明かないと思った俺は話に割ってはいる。
「あぁ·····この2人の会話気にしてたら話が前に進まないのでしちゃってもらって構わないっすよ·····」
「そうさせて貰うぞ·····俺は長瀬蒼。絵はそんなに上手くないが仲良くしてくれ。よろしくな」
「よろしくね!長瀬くん!」
「長瀬先輩よろしくっす」
おぉ·····異世界に自分の先輩と後輩ができてしまった·····ちょっと嬉しいぞこれは。
「それにしても長瀬先輩っておれおもの柊木蒼くんにそっくりな上に名前まで一緒なんすね〜」
「は!?」
おい確信をつくなって!雰囲気結構違うはずなんだが!?そんなにすぐバレるものなのか!?
「それ私も思った!もしかして二次元から飛び出て来ちゃった?」
なんだこいつら!そんなすぐに気づくことあるか!?
咲良ちゃんの方を見たら咲良ちゃんも「なんでバレるんですか!?」っと言いたげな顔をしている。
「え、!?あー。まあよく言われるかな。ははは〜·····」
とかなんとか言って切り抜けてみた。
俺のガチ勢多すぎな。
課題が終わらなくこの時間の投稿になりました。単位が欲しいです。単位と同じぐらい評価、レビュー、感想欲しいのでお待ちしております!