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俺のガチ恋勢が俺に厳しいのだが

そして俺の異世界での初授業が始まった。

 授業内容は前の世界と対して変わらなかったので、授業についていけなくて大変…みたいなことにはならなくて済みそうだ。

 

 ただ、前の世界と大きく違うところがひとつ。授業中も常に2人からの視線を感じることだ。


 「蒼きゅんが隣で授業受けてる·····ぐへへ·····かっこいいよお·····あぁ·····窓から入ってくる風が蒼きゅんの匂いを私の鼻に運んでくる·····これが現代のアロマか·····」

 

 その声全部漏れてるの咲良ちゃんは気づいてないのだろうか·····

 

 それともう1人·····

 俺は桃瀬さんの方をチラリと見た。

 まさに「じー」っと言う効果音が聞こえてきそうなぐらいじっくりとこちらを見ている。

 

 デレっとしてる咲良ちゃんにそっと耳打ちをする。

 

 「さ、咲良ちゃん·····?桃瀬さんにすごく見られてる気がするんだが·····もしかして俺の正体がバレちゃったんじゃないか·····?」

 

 「えぇ?本当ですか?って、確かにすごくこっちを見てますね·····まぁ桃瀬さんも相当な蒼くんファンなのでいくら雰囲気を変えてもバレちゃうかもしれないですね·····」


 「ま·····まさか·····な·····こんなにすぐバレるなんてない·····よな·····」

 

 「そ·····そうですよね!まさかもうバレるなんてないですよね!あはは!」

 

 そして授業が終わってすぐ、恐れていたことが起きた。

 

 「えっとぉ·····長瀬くんだっけ?ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」


 俺は咲良ちゃんの方に視線を送った。

 『頑張ってください!』っと口パクで俺のことを応援している。

 

 「桃瀬さんだっけ·····聞きたいことってなんだ?」

 

 我ながら白々しいが尋ねた。

 

 「あのさ·····長瀬くんって·····」

 

 桃瀬さんが核心に迫ってくる。

 

 「蒼くんのファンなの?」

 

 「·····へ?」

 

 予想外の質問に気に抜けた声が出る。

 

 「だって長瀬くん見た目がすごく蒼くんそっくりなんだもん。めるの目は騙せないよ?二次元に憧れ過ぎて真似したくなっちゃったやつかな?」

 

 いやぁ·····それが実は二次元から飛び出してきちゃった君の恋する柊木蒼くんなんです·····なんて言える訳もなく。

 

 「ば、バレたか〜!そうなんだよ!俺蒼くんのこと好きでさ〜·····程よく推させてもらってるというかなんというか·····」

 

 バンっ!

 桃瀬さんが思い切り机を叩く。

 

 「私の蒼くんを気軽に真似ないでくれないかな?♡だいたい真似るならもっとちゃんと真似てくれない?蒼くんは正統派美少年なんだよ?そんなヤンキーみたいな格好してないんだけど」

 

 俺もしたくてしてる訳じゃないんだよ!

 

 「とにかく転校生だからって容赦しないから。男だからって油断してたけどそういうタイプもいるんだね。よーくわかったわ。九ノ瀬さんと同じぐらい目つけてあげるから覚悟しといてね♡」

 

 だから怖いからその目!絶対人殺したことあるだろ!

 

 「このにわかが」

 

 桃瀬さんはそう言い放つとどこかに行ってしまった。

 正直どんなホラー映画よりも怖かった。

 

 「予想の斜め上でしたね·····」

 

 咲良ちゃんも唖然としている。

 

 「俺殺されると思った·····」

 

 「こう言うのも含めて推し活は大変なんですよ·····」

 

 「いや絶対そんなことないと思うぞ。桃瀬さんがやばいだけだ」

そんなこんなで第4話です。ブックマークがちょっとづつ増えていく感じがたまらなく嬉しいのでもっとください!強欲なので!!ついでに評価も!!ついついでにレビューも!!お願いします!!

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