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好きな人。

「ほうら!完成♡さすがめる!残念で可哀想な九ノ瀬さんも少しはましにできる手さばきにうっとりしちゃうっ」

「じ、自分でそれ言っちゃうんですか·····でも本当に可愛くなりました!うわあああ!ありがとうございますっ」


咲良ちゃんは嬉しそうに手鏡を見る。

確かにめちゃくちゃかわいい。咲良ちゃん元がかわいいからヘアメイクに化粧をするとさらに化ける。


「せっかくかわいくなったんだから好きな人にでも見せに行けば?ほらぁ九ノ瀬さんってめるの彼氏の柊木蒼くんのオタクしてるじゃん?オタッキーがましになったんだから誰かにその姿見せたくない?」


言い方きついし、俺は桃瀬さんの彼氏じゃないが女子力が高いだけあって恋愛の話の持っていき方がうまい。


「ん〜。好きな人·····ですか·····」


咲良ちゃんは少し悩んでいる。


「なに?あんた好きな人いないの?」


桃瀬さんの質問に咲良ちゃんは少しどもる。


「いやあ·····恥ずかしながら生まれてきてから1度も恋をしたことがないんですよね·····」

「はあ?」

「そうなんですよ·····そもそも男の推しができたのも蒼くんが初めてで·····どうしても誰かに恋ができないんですよね」


桃瀬さんがポカーンとしている。


「で、でも九ノ瀬さん最近長瀬くんと仲良いじゃん?それはなんなの?好きなんじゃないの?」

「わ、私が!?長瀬蒼くんを!?いやいやいやそんなわけないじゃないですか!それに·····蒼くんにはたくさんのファンがいるので·····私が1人締めしちゃダメなんですよ·····」

「え?」

「い、いえ!なんでもないです!それじゃあそろそろ教室行かないとなので!失礼しましたっ」

「あっ。ちょっと!」


ペコリと頭を下げると咲良ちゃんは走って空き教室を後にした。

俺と咲良ちゃんは友達·····それ以上の感情はないはずなのに心がモヤモヤする。


俺が好きなのは誰なんだ?


最近あったいいことは逃しそうになった電車に乗れたことです。よければブックマーク、☆5、感想首をながーーーくしてお待ちしております

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