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あらぬ誤解

教室がざわつく。

 「おぉ。あのおれおも蒼くんにしか興味がなかった九ノ瀬が·····」

 「咲良ちゃんにもついに春がくるの·····!?私応援してあげないとっ·····!」

 「転校生くんアピールの仕方が堂々としてるなぁ〜」

 

 やめてくれ·····!俺のライフはもうゼロだ·····!

 咲良ちゃんは大きな誤解を生んでしまったことに気づいてないのだろうか?

 クラスが中が盛り上がって「いいぞー、長瀬〜!」「咲良ちゃんがんばって!」っという謎の声援まで聞こえる。

 咲良ちゃんは俺の方を振り返ってきた。

 

 「ふふんっ!」

 

 いや、なんでそんなドヤ顔してるんだよ!?この子ぽんこつすぎんか!?

 

 「じゃあ長瀬くんが王子様役で賛成の方拍手!」

 

 委員長もノリノリでクラスは拍手喝采。

 

 「じゃあ賛成多数ってことで長瀬くんに王子様役を任せます!」

 

 委員長にウインクされた。

 あ。これあれだ。「咲良ちゃんと付き合えるように頑張ってね!」のウインクだ。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 「えぇ〜!さくちゃんと長瀬くんでシンデレラ〜っ!?」

 

 放課後の美術室で成瀬先輩が驚く声が響く。隣で聞いてた上澤くんは大爆笑してる。

 

 「マジっすか!·····ぷっぷぷぷ·····!はっはっは!」

 

 「私絶対見に行くね!文化祭のシフト開けとかないと·····!」

 

 上澤くんが俺の方に近づいて肩に手をぐるりとまわしニヤニヤしながらこっちを見る。

 

 「長瀬先輩あーゆーのが好みなんすね〜。まあ確かに九ノ瀬先輩顔はかわいいからな〜」

 

 「違うんだって·····!咲良ちゃんが急に黒板の前で嘘を·····」

 

 「上澤くんと長瀬くんなに喋ってるの〜!私にも聞かせて!」

 

 「成瀬先輩には内緒の男の話っすよ」

 

 上澤くんがいつにも増して楽しそうだ。

 

 「それでさくちゃんのあれはどうすればいいんだろうね」

 

 成瀬先輩が咲良ちゃんの方を指さす。

 

 「お、お、お、おねえさま!わたしもぶどうかいにいきたいですっ!」

 

 声だけは大きいが他が壊滅的な咲良ちゃんの演技。

 

 「あれは確実にまずいっすね〜。声は大きいんですけど緊張してるのバレバレっすよ」

 

 「そんなさくちゃんもかわいいけどねっ!がんばれ〜」

 

 「うぅぅ·····私人前で演技するなんてはじめてですから緊張しますよ·····」

 

 普段何事も楽しそうにやる咲良ちゃんが少し嫌そうにしてる。珍しい。

 

 「ちなみに長瀬先輩は演技うまいんすか?」

 

 「え·····?お、俺?」

 

 「そうっすよ。だって長瀬先輩王子様役じゃないっすか」

 

 「で、できるぞ!コホンっ。ワタシトイッショニオドッテクレマセンカっ!」

 

 「九ノ瀬先輩より酷いじゃないっすか!?めっちゃくちゃカタコトっすよ!?」

 

 「まあまあ2人とも伸びしろがあっていいじゃん。文化祭でやる美術部の仕事は上澤くんとやっておくからさ!さくちゃんと長瀬くんはいっぱい練習して!」

 

 成瀬先輩の優しさが身に染みる·····咲良ちゃんもセリフ覚えようと頑張ってるし俺もとりあえずセリフを覚えるところからはじめるか·····

日付が変わるギリギリに投稿出来ました。夏休みなんでいい加減ストックを増やしたいところです·····良ければブックマーク、☆5、レビュー、感想お待ちしております!この作品を読んでる方がいるその事実がモチベに繋がるのでぜひ!

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