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ワールド・キリング  作者: 大クワガタ
2/4

入学

「やっとたどり着いた。」

僕は妹のリュカとともに0の街の中心、学塔に向かう。

リュカは、周りをきょろきょろしている。


「お兄ちゃん、子供がいっぱいだね。」


「ここは、そういう所だからね。」


「お兄ちゃん!走ろう!」

言うなり、リュカは走り出した。


僕は、それに付き合うように走った。





「…今の2人。なんだか気になる。」

腰まである赤い髪の竜人は2人を見つめていた。





僕たちは、結構な速さで走ったので、学塔まですぐに着いた。


「おー、今日も元気な奴が来たな。」

走ってきた僕たちを出迎えてくれたのは、竜人の特徴を持った優しそうな人だった。


「リュリュです。」

「リュカです。」


「リュリュにリュカか。俺は、王龍様の所の兵龍36番だ。気軽に、サブローって呼んでくれ。」


「「はい、サブローさん。」」


「いくつか質問するぞ。まず、2人は何歳だ?」


「僕は、今年で13歳になります。リュカは今年で12歳です。」


「じゃあ、まだリュカは正式には入学できないな。一応特待生枠の受験受けてみるか?」


リュカは首をひねる。

「特待生枠って?」


「年齢に関係なく入学資格を得られる制度だ。それを受けて合格すると、リュリュと同じ学年で授業が受けられる。」


「お兄ちゃんと一緒に!?受けます!トクタイセー!」

リュカはサブローさんに飛びついた。


「リュリュも受けられるが、どうする?」


「僕は普通に入れるなら普通に入ります。」


「そうか。まあ気が変わったら言ってくれ。じゃあ、次の質問だが、師匠とか先生とかはいるか?」


「僕は、特にそう言う人はいません。」

「はいはーい。私は、お兄ちゃんが教えてくれました!」


「よし、わかった。じゃあ、これは、早速リュカの試験を始めようか。…俺は、攻撃をしない。どうにかして俺を倒せ!」


「わかりました!インフェルノ!」

リュカは、爆炎の魔法を発動する。


「…どうした?そんものか?」

(今のは、なんだ?魔法結界でガードしていなかったらかなりやられていたぞ?)


「レーヴァテイン…」

爆炎の刀身が天高くそびえる。



街中にいた住人もそれを目撃していた。

赤い長髪の竜人は、屋根の上からそれを眺める。

「…。やっぱり、あの子。」



「おいおい、それは、やべえぞ。」

サブローは、効き腕を半龍化し、魔法結界を一瞬で5重に展開した。


「…スラッシュ!」

リュカは、爆炎の剣を振り下ろした。

攻撃は、魔法防御4枚を突破して、サブローに迫る。

サブローは最後の魔法防御を半龍化した腕に集め、力と魔力で強引に攻撃をそらした。


爆炎の煙が、周りを包み込む。

その後には、木の杖を持って、大の字で眠るリュカがいた。


「リュリュ。リュカは合格だ。お前らは何者だ?」


「…?兄妹です。」


「…兄妹。まあいい。これは、寮の鍵だ。学塔は一日中開いてるから、落ち着いたら顔を出しな。」 


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