使い魔派遣
―――会議終了後。
それぞれが会議室を出る前にブラッドが発言する。
「では、先ほど言ったクロイの案を実行しようと思う。帝たちは使い魔を召還してくれるか?」
各帝たちの使い魔は全てランクSS~SSSだ。
「クローネ」
ブラッドに呼ばれたクローネは全て話を聞いていたようだった。
そんな時に魔帝のクロイが「ミレーヌ」を呼び出す。
ミレーヌはクローネと同じ悪魔で、クローネとかなり仲が良い。
「クランク」
次に呼んだのは、氷帝のアイス。
クランクは堕天使だが、クローネやミレーヌ、他の天使種族たちとも仲が良い。
「クルード」
獣帝のリークだ。
クルードは死狼と呼ばれる珍しい魔物だが、結構気さくで話掛けやすい。
「フラン」
地帝のレアルだ。
フランは、中国の龍、地龍と呼ばれる龍だ。クールだが、熱い一面もあるドラゴンだ。
「カリーナ」
水帝のクロックだ。
カリーナは、フランと同じ中国の龍、水龍と呼ばれる龍だ、フランとは違い、明るいドラゴン。
「カレン」
雷帝のクロムだ。
カレンは、死馬というあまり人間を信用しないと言われている魔獣。
カレンは、内気な子だが、信頼のおける人たちに対しては明るく接している。
「ミウ」
神帝のプラムだ。
ミウは天使。ブラッドのもう一人の使い魔、リンとも仲良し。
天界でクローネとリンとの仲を知る唯一の人。
ミウは、天界での相談役の一人。
「フィン」
風帝のアイリスだ。
フィンは、悪魔だ。
ちなみに、クローネと兄弟だったりする。
フィンは、使い魔みんなの頼れる姉御的存在。
「アクセス」
炎帝のクロスだ、
アクセスは死神だ。
死神とは言え、結構きさくだったりする。ドがつくほどのSだが。
…こうして、各帝たち全員の使い魔を一匹ずつ出し合った。
ブラッドは、各使い魔に指示を出す。
「クローネ、クルード、フィン、カリーナ、カレンは、イリアナへ行ってくれ」
「御意」
クローネは代表して答える。
「それから、クランク、ミレーヌ、フラン、ミウ、アクセスはリリーへ行ってくれ」
「承知した」
クランクが代表して答える。
「何かあれば、各自の判断で動いてくれ。それから、事後報告で構わないので、俺もしくは魔帝に報告してくれ」
そうブラッドが言うのと同時に、それぞれの使い魔が、イリアナとリリーへ向かった。




