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名も無い英雄たちの物語  作者: 綺鳴 麗音
4/8

新たなる街へ


「おい。起きろ少年。」

今日もそんな一声で一日が始まる。

「あのちびっこは早起きして働いているぞ。君は何のんびり寝ているんだ。」

……まるで起きる気配がない。いつも通り木の上から落としてやってもいいのだが、ちびっこ前でやるとちびっこが怯えかねない。どうしたものかと悩んでいたら、

「おじさんまだ起きないの?」

と、ちびっこが聞いてきた。その途端

「誰がおじさんだああああああああああ!」

少年が飛び起きた。やけにうなされていた所や、おじさんというキーワードに反応したところから、夢でちびっこにでもいじめられていたのだろうか……情けないヤツめ。

まぁおじさんというキーワードで少年を起こすことが出来るとわかったら、かなりの収穫だ。

「おい少年。このちびっこは朝からよく働くぞ。何より君より料理がうまい。」

「……シオンも料理出来ないじゃん。」

「私はこの腕だからな。」

「そうだぞおじさん。自分ができないからっておねえちゃんのせいにすんな。」

なんかすごい懐かれたな。まぁ、それだけ懐かれてしまっては仕方ない。死にたくなるまでこき使ってやろう。

「ねぇシオン? す、すごい悪い顔してるよ?」

おっと。顔に出てしまっていたか。気をつけねばな。


さぁ! 少年。ちびっこ。やることは沢山ある。休みはないと思え!


ちびっこが元気よく返事をする反対に少年は死にそうな声を上げていた……


「そういえばシオン、やることが沢山あるって何やるの?」

「情報収集だな。」

「他には?」

「じ、情報収集だな。」

「ねぇシオン?」

「なんだ?」

「何も考えてなかったでしょ。」

……あぁ。全くその通りだ。さっきはその場の勢いでやることが沢山あると言ったが……何より今は私の目的を果たすための情報が無い。

本当に無いのだ。

そこでやはり情報を集めなければいけないのだが……

「この街ではほとんど聞いて回ったしなぁ……。」

「なら、ほかの街に行こうよ!」

ちびっこが珍しく提案した。確かに、他の街に行けば、今もっていない情報を掴めるかもしれない。

だが、今はどこに行くのかも決まっていない。だからそう。こういう時は好奇心旺盛なやつに任せるのが一番だと私は思う。だから……


「ちびっこ。どこへ行きたい?」


このちびっこの行きたいとこに行くことにした。

続いてます

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