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趣味の本棚  作者: グース
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愛すべき幽霊達

俺達は幽霊。

当たり前だが元人間だ。

幽霊になったって欲はなくならない。

だから誰かと話したいなーって時には、そこらへんにいる幽霊達が集まって雑談してんだ。

「お前の死因なんだよ」とか「何で成仏しないんだよ」とか「今年のお盆何日から何日までだっけ?」とかな。


まー、生前・死後の話は尽きないんだが、この間俺たち幽霊について納得いく答えがひとつ出てな。

紹介するよ。


めんどくせーから会話をそのままな。


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俺「なー、そういえば何でお前ら映画館にいんの?」


幽霊A「僕は最新の映画が見れるからだよ。」


幽霊B「俺は生きてた時に映画館でイチャついてる奴らにイライラしたから、そういうやつらを脅かすため。」


幽霊C「俺は生きていた時にひとりでは恥ずかしくて来られなかったから…って、言わせんなよ。そーいうお前は何でここにいるんだよ?」


俺「俺は…あの…あれだよ。レイトショーのあれを見るためだよ。お前らも男なら分かるだろ?」


B「(笑)だったらラブホ行けよ!」


C「ラブホって行けるのか?!というか行って良いのか?!完全にプライベートの覗きじゃん!」


B「幽霊だから覗きではねーだろ!まー行きたいところがあるなら地縛霊でもない限り行けるんじゃねーの?ほら、幽霊だって元人間だからさ、欲もあるだろ?」


俺,A,C「あるな」


B「俺たちが行きたいと思う所は、人間が欲を持って集う場所ってことだろ?てことは『人が集まる所には幽霊が集まりやすい』って、言ってみりゃ当然のことだよな(笑)」


俺,A,C「あー。」


----------------------------------------------------


つーことだ(笑)

だからよ、遊園地とか映画館とか、まー…ラブホとか、

見えちゃっても気にしないでくれよ。


…って言っても気にしないのは無理か。

見た目が怖くても、そりゃ、死んだ時の姿そのままだからしゃーねぇんだわ。


悪ぃな。

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